「ゴルフはベストシーズンでしかやりたくない!」と思う方も多いでしょう。暑さが厳しい夏や寒さが身に染みる冬は、どうしてもプレーを控えてしまいますよね。しかし、オフシーズン中のクラブの保管やメンテナンスを怠ると、いざ再開する際にクラブの劣化や、せっかく上達したスキルが低下してしまうことがあります。数か月ぶりのゴルフでも、気持ちよくプレーを再開したいものです。そこで今回は、ゴルフをしないオフシーズン中にこそ意識したい、クラブの保管方法とスキル維持のポイントをご紹介します。
◆大切なクラブを長く使うためのオフシーズン中の保管方法
ゴルフクラブは適切に保管しないと劣化や破損のリスクが高まります。特に、高温多湿な環境は、グリップの劣化や金属部分の錆びの原因になるので注意が必要です。ラウンド後は、クラブ全体に付いた芝や泥などの汚れを、乾いたタオルやブラシで丁寧に落としましょう。特にヘッド部分は、溝に詰まった汚れを念入りに除去することが大切です。定期的に行うことで、クラブの寿命を延ばすことができます。
保管場所としては、直射日光を避け、風通しの良い場所を選ぶのがポイントです。浴室や車内など高温多湿になりやすい場所での保管は避け、温度変化の少ない室内が理想的です。特に、長期間保管する場合は、定期的にクラブを取り出して風通しを良くすることも大切です。クラブケースやキャディバッグはファスナーを開けた状態で保管し、湿気がこもらないように工夫しましょう。
グリップは劣化しやすいパーツのひとつです。保管前に、乾いた布で汚れや汗を拭き取り、グリップ専用のクリーナーを使うのも効果的です。クリーナーを使用することで、グリップの滑りやベタつきを防ぎ、プレーの精度を維持できます。グリップのベタつきが気になる場合は、交換を検討するのも良いでしょう。新しいグリップを試すことで、プレーの感覚が変わり、また新たな気持ちでゴルフを楽しむことができます。
◆スキル維持のためにオフシーズン中にできること
オフシーズン中はラウンドする機会が減るため、スイングやパッティングの感覚が鈍ることがありますが、室内での練習やトレーニングを取り入れることで、スキルを維持できるだけでなく、弱点の克服やさらなるレベルアップが期待できます。
自宅でもスイング練習は可能です。アドレスやテークバックなど、スイングの基本動作を確認するだけでも効果があります。また、ゴルフ練習器具を活用したり、鏡の前でスイングをチェックしたりすると、より効果的な練習ができます。スイングの動画を撮影して見返すことでも、自分の動きを客観的に分析できスキルの維持につながります。
本格的に練習したい場合は、室内ゴルフ練習場を活用するのも良いでしょう。最新のシミュレーション機器を完備した施設もあるので、自分のショットデータや弾道を確認しながら、実践的な練習が可能です。これにより、細かなフォームの修正や飛距離の向上を図ることができます。
パッティングはスコアの約4割を占める重要な要素です。自宅でもパターマットを広げて、距離感や方向性を養う練習を行いましょう。自分で目標を設定し、それに向けてパッティングすることで、集中力も高まります。ひとりでは長続きしないという人なら、家族や友人と一緒に楽しみながら練習してみてはいかがでしょうか。リラックスしながらスキルを維持できます。
ゴルフは自然を相手に楽しむスポーツであると同時に、高い集中力と技術が求められる奥深いスポーツです。オフシーズン中も、クラブのメンテナンスやスキルアップに励むことで、ゴルフに対するモチベーションを維持し、より一層楽しむことができるでしょう。今回ご紹介したポイントを参考に、次のラウンドに向けて準備を進めてみてください。ベストシーズンに向けて、万全の準備を整え、さらに楽しいゴルフライフを送りましょう。
取材・文/夢書房