シミュレーションゴルフはあてになる?屋外練習場の違いとは

シミュレーションゴルフが登場して以来、それまで利用していた屋外練習場から室内への練習へ切り替える人も増えてきています。練習設備としてのシミュレーションゴルフは、屋外練習場の代わりになるのでしょうか。気になる設備や料金について見ていきましょう。

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◆シミュレーションゴルフではショットの結果が高い精度でわかる

従来、ゴルファーは屋外練習場で練習することが多く、練習レンジがそれほど広くなくても、ボールの行方や飛距離を自分の目で確認してきました。また、屋外では風の影響も受けるため、多少ゴルフ場に近い環境で練習ができることも理由として挙げられます。

一方、シミュレーションゴルフは室内での練習環境のため、3〜5mほどの狭い空間でボールを打つだけでは、自分がはたして正しいスイングができているかわからない人も多いのではないでしょうか。しかしボールが見えない環境だからこそ、ヘッドアップの防止やスイングを固めるには理想的とも言えます。 室内ならではの快適な空調で、一年を通して快適に練習できるのも魅力です。

最新のシミュレーション機器は高精度で、飛距離や方向、スピン量などをかなり正確に計測します。 中でもプロでも使用する「トラックマン」は、100ヤードのショットを計測しても誤差が1ヤード以内に収まるほどの精度を誇ります。

さらに、シミュレーションゴルフでは、コース戦略の練習も可能です。疑似ラウンドでは、コースの攻め方や判断力が磨かれ、体力を消費せずにゲーム感覚で楽しみながら練習できます。

◆初心者が練習するならシミュレーションゴルフと屋外練習場のどっちが良い?

初心者が練習する場合、シミュレーションゴルフと屋外練習場のどちらが良いかは悩ましいところです。 まずは、自分にとって通いやすい環境を選ぶのがおすすめです。 屋外練習場は街の中心から離れていることが多く、車での移動が必要になることも少なくありません。一方、シミュレーションゴルフは駅前や商業施設の中にある店舗が多く、ロッカーを利用してクラブを預けられる店舗もあります。

次に、レッスンが受けられる施設かどうかも重要です。 シミュレーションゴルフは機械のデータを読んで練習しますが、データの理解とスイング改善は別問題です。 経験の浅いゴルファーにとっては、コーチの指導を受けながらスイングを見直したほうが、間違ったフォームが身につくリスクを避けられます。

◆どちらがコストパフォーマンスに優れている?

費用面も重要なポイントです。屋外練習場では、都市部で150球の練習をした場合、平日は2,000〜3,500円、休日は3,000〜4,000円ほどが相場です。郊外ではこれより安い、平日1,200 〜1,500円、休日1,500〜2,000円程度になります。打ち放題プランなら、都市部で90分3,000〜4,000円、郊外では120分2,000円以内に収まることもあります。

一方、シミュレーションゴルフは打ち放題が基本で、都度払いの店舗では1回3,000円ほど、月額制の店舗では6,000〜30,000円と幅があり、店舗ごとにさまざまなプランが用意されています。体験会に参加すると入会金が無料になることもあり、利用時間は1回40〜100分程度が一般的です。

練習スタイルや頻度に合わせて、自分に合った施設を選ぶことが大切です。 長時間じっくり練習したい人には屋外練習場が向いていますが、効率よく時間を活用したい人にはシミュレーションゴルフが適しているでしょう。

シミュレーションゴルフと屋外練習場のどちらが優れているかは、一概には言えません。それぞれの施設に特徴があり、目的に応じた利用が効果的です。練習に通う頻度や目的を考慮し、自分にとって最適な施設を見つけてください。 正しい環境で練習することで、上達への近道が見つかるはずです。

取材・文/夢書房

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