ZOZO CHAMPIONSHIPの“VIP観戦”を体験! ホスピタリティテントの中を大公開【プロキャディ・おだみなが行く!】

千葉県のアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブで開催された「ZOZO CHAMPIONSHIP2024」。優勝争いは、最終日最終組でラウンドしていたコロンビア出身のニコ・エチャバリア選手とアメリカのジャスティン・トーマス選手、そしてマックス・グレイザーマン選手の三つ巴となりました。戦いは最終ホールまでもつれましたが、ニコ・エチャバリア選手がバーディを奪取して米ツアー通算2勝目を日本開催のPGAツアーで飾りました。

Getty Images

衣料品通販大手「ZOZO」が冠スポンサーであるこの大会は、2019年から開催され今年で6年の契約が満了。今大会が最後ではと言われています。そのためもあってか、日本で開催される唯一の米PGAツアーに今年も多くのギャラリーが訪れました。そんな会場に、筆者である私もお邪魔してきました!

私が会場を訪れた理由は、とあるミッションのため。自宅に送られてきた大きな封筒の中には、2枚のバッジと1枚の駐車券。「CHAMPIONS LOUNGE」と書かれたバッジは、なかなか入ることのできない「ホスピタリティテント」への入場許可証でした。ということで、「会場の各所にある巨大テントの中はどうなっているのか?」潜入調査してきました!

◆ホスピタリティテントって何?

ホスピタリティテントとは、コース内各所に設置された大型の仮設テントのこと。いくつかあるテントは、それぞれ大会の各スポンサーの招待客やコースメンバー、時には選手のファミリーなどが寛ぐ場所として提供されます。国内の大会でも時々見ることができますが、「テント」とは名ばかりで、仮設とはいえ立派な建物であることがほとんど。会場やテレビで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

「クラブハウスは選手専用」という考えから、スポンサーの招待客といったVIPギャラリーや選手のファミリーでさえクラブハウスが利用できないという大会があります。私が今までに経験した海外の大会は、キャディもクラブハウスに入れない場合がほとんどでした。そんな時に利用されるのが、このホスピタリティテントです。

ZOZO CHAMPIONSHIPでは、そういったテントが各所にありました。「VIPラウンジプランチケット」を購入すれば、一般ギャラリーも利用できるテントというのもありましたね。

◆テントの中はどうなっているの?

私がご招待いただいたのは、今大会のエグゼクティブパートナーである大正製薬さんのVIPテント。大正製薬さんと言えば、松山英樹プロのスポンサーでもあります。大正製薬さんのテントは、16番のショートホールのグリーン脇にありました。ティショットもグリーンも堪能できるベストポジションです。

テントの中は、コース側全面が窓になっていてとても明るく、天井も高い広々とした空間になっていました。モニターも設置されていて、大会全体の様子ももちろん知ることができます。
テントの外にはテラスがあり、目の前は16番グリーン。テーブルとソファが設置されていて、選手たちの真剣な表情、そしてその技を目の前で見ることができます。知り合いのキャディがこちらに気づいて手を振ってくれたほどの至近距離です。

テント内でまず目を引いたのは、松山プロが使用したと思われるポロシャツやシューズなどの展示。ポロシャツの左の袖には、「リポビタン」の文字が!「ファイト・1発!」で有名な大正製薬さんの商品です。松山プロのキャディバッグ……、担いでみたかったけどさすがに我慢です。

お邪魔したのは、昼食時。せっかくなので、食事もいただいてきました! さまざまな料理が並ぶ中、気になったのは目の前で焼いていただけるお肉。シャンパンもいただけるようでしたが、帰りの運転があるのでこちらも残念、我慢です。何品か注文し、室内の席についていただきました。料理が小分けにされたケースには、それぞれZOZOのシールが貼られ、ラーメンについてきた海苔にもZOZOのロゴが! お土産もいただいてしまいました。

◆贅沢な時間を満喫!

ゆったりと食事を楽しむ目の前を通過していく、オリンピック金メダリスト、マスターズチャンピオン、そして全米オープン覇者。ダイナミックなPGAツアーのプレーを間近に見ながら、普段ギャラリーとして会場を訪れる時とは全く違う、貴重な時間を過ごすことができました。こんな贅沢な観戦の仕方があったなんて! 大正製薬さん、素敵な時間を本当にありがとうございました。

◆おだみなプロフィール

おだみな/元プロキャディ。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍プロのデビュー年からアメリカ本格参戦までの専属キャディとして転戦。現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、ゴルフ歴だけは長いがスコアはイマイチ。

写真/おだみな、Getty Images

おすすめの関連記事