ゴルフをきっかけに親交が深まる人間関係のほうが圧倒的に多いけれど、なかにはゴルフに行った日を境に人間関係が壊れてしまった苦い経験をもつ女性ゴルファーも……。
いったいどんな出来事によって、残念な事態を招いてしまったのでしょうか。
元議員でありメンタル心理カウンセラーの並木まきが、ゴルフがきっかけで壊れた人間関係にまつわるエピソードをピックアップしました。
1:集まる人がワケアリすぎる
「疎遠になっていた古い友人のAと、ゴルフをきっかけにまた遊ぶようになったんですけど、Aが声をかけてくるゴルフは集まる人がかなり微妙な感じでした(泣)。マルチビジネスをやっている人だったり、プレー代がないからと同伴者にお金を借りようとする人だったり……。私は直接なにかの被害を受けたわけではありませんでしたが、いつもそんな感じで“ワケアリ”な人とラウンドをしなくてはいけないので、だんだん嫌になってきちゃって……。
でもせっかく疎遠になっていた友人とまた仲良くなれて嬉しかったから、少しの間は我慢していたんです。ところがA自身もマルチビジネスにハマっているという噂も別の人から聞き、もう関わらないほうが良さそうだなって判断して人間関係を整理しました」(35歳女性/マスコミ)
ワケアリ感が強い人ばかりが集うゴルフは、余計な気を張らなくてはならず疲れも倍増しそう……。その人とのラウンドでは純粋にゴルフを楽しめないとなれば、縁遠くなってしまっても無理はないのかも。
2:婚活に付き合わされている感にうんざり
「知人のBは絶賛婚活中で、ゴルフで知り合った男性と結婚をして夫婦ゴルフをするのが夢らしいです。なのでBと一緒に行くゴルフは、だいたいゴルコンだったり独身男性と4人で回るスタイルだったりが多いんですけど、最近のBは婚活に焦り始めたのか、私がいてもお構いなしで男性たちに色目を使うように……。
見ているだけで気持ち悪いし、Bがそんな感じだとBが狙っていないほうの男性が私にアプローチしてくることもあって、いろいろ面倒くさくなってきました。Bの婚活は応援したかったけれど、Bの婚活に付き合わされている感が強いゴルフは面白くありません。最近は一緒にゴルフに行くのをキッパリやめました」(34歳女性/フリーランス)
婚活に焦ると、人が変わったようになる人もいますよね。ゴルフは婚活の場としても効果的ではあるものの、同伴者への気遣いがない態度が目立てば、一緒にラウンドしたくなくなっても無理はありません。
3:「自分さえ良ければいい」の度が過ぎる
「何年もゴルフをしていると、自慢屋だったり教え魔だったりといろんな人と出会いましたけれど、最近一緒にゴルフに行っていたCはこれまで出会った人の中でもインパクトが強すぎました。ワガママすぎる気質というか、子どもがそのまま大人になったタイプというか……。スコアがまとまらないと不機嫌になるのはまだいいほうで、ショットにミスが出始めるとゴルフ場のせいにしたり天候が悪くなると一緒に回っている人が雨男や雨女にして責め立てたり。
極め付けは、この前のゴルフでその子は熱があって体調が悪いなかラウンドをしにきたんですけど、もしも深刻な感染症にかかっていて他の人に移したらどうするんだろう……ってギョッとしました。Cは自分さえ良ければいい性格の子だとはわかっていましたが、体調不良でもゴルフに出てきて他の人に移すリスクを考えないなんて私とは価値観が合わなすぎるので、その日を境に縁を切りました」(38歳女性/保育士)
“自分さえ良ければいい”が透けて見えるどころか、はっきりと行動に出ている場合には交流を考えてしまっても当然です。感染症へのリスク対策には個人差があるけれど、周囲への気遣いに欠ける行動をされれば一緒にゴルフに行きたくなるのも無理はないでしょう。
◆壊れた人間関係は諦めて、楽しくラウンドできるゴルフ仲間を大切に
ゴルフは、一緒に回る人の人柄や性格がわかりやすい環境です。
長くゴルフをしているといろいろな性格の人との出会いに恵まれますが、楽しくラウンドをするならば気の合うゴルフ仲間と回りたいもの。何かをきっかけに人間関係が壊れてしまうのは残念ではありますが、無理に交流を続けてもいい結果は期待しにくいでしょう。
大人になってから新たな友人を作ろうとしても、価値観や立場の違いもあってすぐには親しくなりにくい一面もありますが、だからこそ気が合う仲間と出会えたときには大切に縁を育んでいきたいところです。
◆並木まき プロフィール
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。