「接待ゴルフ」は時代遅れと思われるものの、ゴルフを通じてコミュニケーションを図ることはこれからもあるでしょう。せっかく長時間、間近で自分を見てもらう機会なのに残念な印象を与えてしまったらもったいない。上司とのゴルフをうまく立ちまわるにはどうすればいいのでしょうか。
◆絶対にNG! スロープレーだけはやってはいけない
ゴルフで絶対に避けたいのがスロープレー。特に上司とのゴルフでは、絶対にNGです! スロープレーは、自分のせいで上司を待たせてしまうだけでなく、後続のゴルファーにも迷惑をかける行為。もし、後続の組からの冷たい視線や、ゴルフ場の管理室から注意を受けるようなことになれば、ゴルフに集中できなくなってしまいます。さらに、それが仕事にまで影響し、「気配りができない社員」という印象を与えてしまう可能性も。
でも、心配しなくても大丈夫! スロープレーは簡単に改善できます。初心者の場合、どうしても打数が多くなってしまい、進行が遅れがちになりますが、それは誰でも通る道。ほとんどのゴルファーは、そのこと自体にイライラすることはないでしょう。問題なのは、打数がかかるにも関わらず、のんびり歩いていたり、クラブ選びの度にカートに戻ったりする、周りに配慮できない行動は、クラブを数本持ってプレーしたり、小走りをするだけで、すぐに改善できます。「ショット以外ではスムーズな進行を心がけている」という誠意を見せることが大切です。
◆基本的なルールとマナーは事前にチェック!
上司とのゴルフとなると、自分のゴルフの腕前が気になり「迷惑をかけてしまうかも…」と心配になる人もいるかもしれません。もちろん、上手いに越したことはないですが、上司はゴルフを通してコミュニケーションを図ろうとしているので、腕前はそこまで気にしていないことが多いです。それよりも、円滑なコミュニケーションのためにも、基本的なルールやマナーは事前に勉強しておきましょう。
絶対に厳守しなければいけない基本ルールは3つあります。まず1つ目は、スタート時間に遅れないことです。これは自分たちの組だけでなく、後続のゴルファーやゴルフ場の進行にも迷惑をかける最悪の行為です。上司からの評価はガタ落ちして「もう一緒にゴルフしたくない!」と思われてしまうかもしれません。次に、2つ目と3つ目は、グリーン上でマークせずにボールを触らないこと、そしてボールを動かしてはいけないということです。これらはゴルフの大前提である「あるがままでプレーをする」を無視する行為になり、もちろんペナルティです。上司から呆れられてしまうでしょう。
マナーというと難しく感じるかもしれませんが、スタートホールで「お願いします」と挨拶したり、スロープレーにならないようにクラブを数本持って小走りで移動するなど、少しの気遣いでOKです。また、グリーンに着くまでは小走りをして、グリーン上では歩く、というようにメリハリをつけるのもおすすめです。このような姿を見れば、上司も「マナーをきちんと勉強してきているな」と好印象を持つはずです。
ゴルフにはたくさんのルールやマナーがありますが、基本的には他のゴルファーの迷惑になるような行為をしなければ問題ありません。もし、罰打の数え方など分からないことがあれば、素直に聞けば大丈夫です。
◆一緒にゴルフを楽しむ雰囲気が大切!
上司に限らず、同伴者のプレーをしっかり見てリアクションしましょう。たとえば、パットが入れば「ナイスイン!」や「ナイスパット!」。パットが外れたら「惜しかったですね!」や「あまり切れなかったですね!」など、どんな声かけでもOKです。リアクションすることで、「一緒にゴルフを楽しんでいる仲間」という意識が生まれ、親密度も高まります。
上司とのゴルフと考えると少し緊張するかもしれませんが、基本的なルールやマナーを守って、あとは自分自身が楽しむことが大切です。肩ひじ張らずに、ゴルフを楽しんでみてはいかがでしょうか?
取材・文/夢書房