女子ゴルフツアーを統括している日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)と男子ゴルフツアーを統括している日本ゴルフツアー機構(JGTO)は、昨年末にそれぞれ2025年のトーナメント開催日程を発表しました。試合数は、男子女子共に増減無し。今年注目の大会は? 昨年との変更点と共に紹介していきます。
◆女子ツアーは1増1減の37大会
女子のレギュラーツアーは、昨シーズンと変わらず37大会の予定。賞金総額は、44億3500万円。気になる開幕戦は、沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部で開催される「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」で、3月6日から始まります。
昨年と変更になった点は、開幕2戦目だった「明治安田レディスヨコハマタイヤゴルフトーナメント」が無くなったこと。代わりに、新規大会として7月に宮城県の仙台クラシックゴルフ倶楽部で「明治安田レディスゴルフトーナメント」が開催されます。
開催コースに変更があったのは、全部で8大会。その内、毎年開催コースが変わる公式戦2大会は、「ソニー日本女子プロ選手権大会」が茨城県の大洗ゴルフ倶楽部で9月11日から、「日本女子オープンゴルフ選手権競技」が兵庫県のチェリーヒルズゴルフクラブで10月2日からとなっています。
◆男子ツアーは4増4減の24大会
男子ゴルフのレギュラーツアーは、4増4減で昨シーズンと同じ24大会。開幕戦は例年通り「東建ホームメイトカップ」で、三重県にある東建多度カントリークラブで4月10日から開催されます。
4増となった新規の大会は、「前澤杯MAEZAWA・CUP」、「リシャール・ミル・チャリティペアマッチ&トーナメント」、「ISPSハンダ夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」、「ISPSハンダ秋の決戦・どこまでバーディー取れるんだトーナメント」の4大会。開催中止となったのは、「フォー・ザ・プレーヤーズ・バイ・ザ・プレーヤーズ」、「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」、「横浜ミナトチャンピオンシップ」、そして欧州ツアーと共催で2季にわたって行われた「ISPSハンダ欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」の4大会です。
公式戦の開催コースは、「日本プロゴルフ選手権大会」は岐阜県の三甲ゴルフ倶楽部谷汲コース、「日本オープンゴルフ選手権競技」は栃木県の日光カンツリー倶楽部となっています。
◆今年はプロアマ戦に参加するチャンス⁉
今年、新規開催される大会の中で大きな話題となっている大会があります。4月に千葉県のMZ GOLF CLUB(旧デイスターGC)で開催予定の「前澤杯 MAEZAWA CUP2025」です。賞金総額は、「最大」4億円、優勝賞金はなんと8000万円! なぜ「最大」かというと、10日間にも渡るプロアマ戦の収益によって大会の賞金が決まるから。もし賞金が最大になれば、国内男子ツアー単独開催としては史上最高額の賞金ということになります。
通常のレギュラーツアーで開催されているプロアマ戦は、男女共にツアー本戦の前日に開催されることがほとんど。プロ1名、アマチュア3名で1チームとなり、スコアやポイントを競うもので、大会を主催しているスポンサーがクライアントを接待する場として使うことがほとんどです。そのため、一般ゴルファーがそういったプロアマ戦に参加できる機会というのはほぼありません。ところが、今年はそんなプロアマ戦に誰でも参加できるチャンスが。それが、「前澤杯」のプロアマ戦です。
前澤杯のプロアマ戦は、1日最大50組。10日間にわたって開催されます。参加費は1組当たり100万円で販売され、その売上金が大会の賞金に還元されます。1組の人数は、プロ1名に対してアマチュアは最大3名まで。1人で参加して、プロと1対1のプレーを楽しむことも可能です。一緒にラウンドしたいプロが決まっている場合、「オークション入札方式」で指名することもできます。
自分が参加したいからというのももちろんですが、お客様の接待に使っても良いですし、最近よく見るゴルフ系ユーチューバーの方にも参加してもらえたら楽しそうですね。プロアマ参加権、大会一般チケットの販売は2月中旬からの予定だそうです。
開幕までまだ少しありますが、既にチケットの販売が始まっている大会や、ボランティアの募集が始まっている大会があります。気になる大会は早めにチェック! 今年もプロゴルフツアーを応援していきましょう!
◆おだみなプロフィール
おだみな/元プロキャディ。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍プロのデビュー年からアメリカ本格参戦までの専属キャディとして転戦。現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、ゴルフ歴だけは長いがスコアはイマイチ。