春ゴルフの大敵!紫外線・乾燥・花粉を防ぐメイクテクニックとは?

いよいよゴルフシーズン到来。それと同時に、気温・紫外線量・花粉量が急上昇中です。春の女性ゴルファ―の大敵「紫外線」「乾燥」「花粉」を寄せ付けないためのテクニックをご紹介します! 美容皮膚科医の原先生に、この時期快適にプレーをするための秘策を教えてもらいました。

原先生「花粉が顔(まぶたや口周り)に付着したり、衣類と擦れる部分にかゆみ、赤み、小さなブツブツなどが現れて辛い人もいることでしょう。

まず、真っ先にしてほしいのが、“刺激を肌に付着させない”ケア。乾燥によって、皮膚のバリア機能が低下していると、さらに症状が出やすくなってしまうので、保湿がとても大切です。プレー中の肌を守ってくれる保湿力の高い下地やファンデーションを選ぶほか、花粉ブロックスプレーなどで素肌を守りましょう。プレー中、メガネや帽子で肌を覆うこともお忘れなく。

また、顔や衣服に付いた花粉を家の中に持ち込まないようにするのも得策です。“紫外線、乾燥、花粉の三位一体ケア”こそが、プレーを快適にする近道。“攻め”より“守り”のケアで、春ゴルフを楽しんでください」

【目次】
1.「UVカット下地」で紫外線ブロック
こんなところもUVカットしておこう!
2.「うるおいファンデーション」で乾燥ブロック
パウダーファンデーション編
リキッドファンデーション編
3.「付着防止アイテム」で外的刺激ブロック
〔プレー前〕家を出る前とプレー前に花粉ブロックスプレーを
〔プレー中〕クッションファンデで保湿
〔プレー後〕室内に入る前に、ブラシで顔の花粉を取る
こんなときはどうしたらいいの?春ゴルフ快適TIPS

1.「UVカット下地」で紫外線ブロック

下地は狙った部分は広げすぎずたたき込んで鉄壁ブロック!5時間ほどアウトドアで行うプレーでは、全方位から紫外線が降り注ぎます。とくに顔の高い部分と、首や耳の後ろなどは焼けやすいのでしっかりと塗り重ねましょう。

1.頰の上やTゾーンなど浴びやすい部分に塗り重ねる
スキンケアで整えたら、まずニーズ(左ページ参照)で選んだUVカット下地を顔全体に塗ります。さらに、紫外線を浴びやすい頰や鼻の高い部分や、フェイスラインに塗り重ねましょう。

2.重ねるときはのばしすぎず、たたき込んで留まらせる
汗や皮脂と共に崩れないようにするには、しっかり密着させておくことが重要。のばしてしまうとムラづきになるため、狙った場所には優しくたたき込んでフィットさせます。

◆こんなところもUVカットしておこう!

1.首やデコルテは上→下へリンパを流しながらのばす
あっという間に襟の開き具合に合わせて日焼けしてしまうデコルテ。マッサージも兼ねて上→下へのばすと顔もスッキリとしてきます。

2.耳は全方位的に塗って紫外線をシャットアウト!
キャップをかぶっても出てしまう耳。前からも後ろからも紫外線を浴びてしまうから、とくに丁寧に全体に塗っておきましょう。

3.首は後ろ→前に向かって何度か塗り重ねて
知らず知らず日焼けしている人が多い首の後ろ。顔やデコルテなど前側だけでなく、後ろ側のケアも必須。後ろ→前へムラなくのばして。

2.「うるおいファンデーション」で乾燥ブロック

こまめに直せないプレー中もしっとりファンデで乾き知らず!

紫外線にさらされ、春風に吹かれながらプレーをすると肌はカラカラ。そこで頼れるのは、塗っている間中うるおわせるファンデーションの塗り方をご紹介します。

~パウダーファンデーション編~

1.スポンジで〝スタンプ塗り〟して密着させる
適量をスポンジに取り、ポンポンとスタンプを押すようにのせていきます。滑らせると、UVカット下地も削ぎ落とされてしまうので、しっかり置きながらのせましょう。

2.ベタつかないので耳まで塗っておく
UVカット下地を耳まで塗ったように、パウダーファンデもしっかり塗っておきます。パウダーならベタつかずに留まり、下地との相乗効果で紫外線ブロックは完璧です。

3.ハンドプレスで密着感を高める
パウダーがさらに肌に密着するように、最後はハンドプレスをします。目周りや小鼻の周りなど細かい部分も、薬指で優しくなじませておくと、キレイが持続します。

~リキッドファンデーション編~

1.ファンデを塗る前にティッシュオフを
UVカット下地を塗った後の肌を触ってみて、ベタつきを感じたら、ティッシュを2枚に割き、そのうちの1枚で余分な皮脂をオフします。

2.頰の高い所やフェイスラインにもしっかりオン
ゴルファーは、全方位から紫外線を浴びるので、顔のサイドにもしっかりとのせます。また、頰の高い部分も丁寧に重ねてブロックしましょう。

3.フェイスラインから首までしっかりのばす
UVカット下地と同様、"首まで顔"と思ってファンデーションも塗ります。夏に向けて、芝からの照り返しもあるので、アゴ下も丁寧に!

3.「付着防止アイテム」で外的刺激ブロック

花粉や紫外線を肌に寄せつけないためのテクニックをご紹介します。冒頭で原先生もおっしゃっているように、花粉や紫外線などの刺激を"肌に付着させないケア"こそが、快適にプレーする鍵。プレーの前・最中・後で実践してみましょう!

〔プレー前〕家を出る前とプレー前に花粉ブロックスプレーを
家から一歩出れば花粉は舞っているこの季節。まず家を出る前にブロックスプレーをひと吹きしましょう。さらに、プレー前にもシュッ。驚く程効果を実感できます!

〔プレー中〕クッションファンデで保湿
クッションファンデのいい所は、リキッドファンデで塗り直したようなうるおい感。プレー中に乾燥を感じたら、ポンポンとのせれば、肌のイキイキ感が復活します!

〔プレー後〕室内に入る前に、ブラシで顔の花粉を取る
プレー後、花粉を連れて帰ってはいませんか? 室内に入る前に、毛量たっぷりの太めブラシで顔周りの花粉を払いましょう。

こんなときはどうしたらいいの?春ゴルフ快適TIPS

刺激をブロックしつつ、薄づきのナチュラル肌でいたいけれど、ほかにもカバーしたい肌悩みあり。ここでは、もっと美肌でゴルフを楽しむためのお悩み解決法をご紹介!

Q.絶対に日焼けをしたくないんです!

A.プレー中もこまめにUVブロックアイテムを塗り重ねましょう
プレー中に手を汚さずにUVブロックできるパウダーやスプレーがお役立ち! 日差しの強さを感じたら、3ホールに1回程度オンしてください。

Q.カバーしきれないシミやクマが気になります…

A.カバーしつつ美白ケアできるコンシーラーがお役立ち!
ナチュラルすぎると、濃いシミやクマが隠れない! とお嘆きなら、塗っている間中、本格美白ケアもできるコンシーラーが頼れる味方になります。

Q.アフターパーティまで時間がない!

A.メイクの上にピンクニュアンスをのせてトーンアップ!
お直しの時間がないときは、ピンクニュアンスの「トーンアップクッション」がお役立ち。明るさ・ツヤ・血色感が復活します。

◆お話を伺ったのは

八重洲形成外科・美容皮膚科 原 かや院長 東京女子医科大学医学部卒業後、同大学形成外科教室助教授を経て、2015年に開院。形成外科専門医、レーザー専門医・指導医として多くの女性をさまざまな肌悩みから救う。

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撮影/当瀬真衣(TRIVAL/モデル)ヘア&メイク/山口理沙(+nine) スタイリスト/川田亜貴子 モデル/加納奈々美 ※この記事はRegina2020春号掲載記事を再編集したものです。