SDGs(持続可能な開発目標)の波が世界的な広がりを見せています。私たちゴルファーにもできることはたくさんあります。ゴルフライフを長く楽しむために、サスティナブルなゴルフ環境づくりを心がけましょう!
■歩いてラウンドしよう
カートを動かすために燃料が使われています。ですから極力カートには乗らず、歩いてプレーすることを心がけませんか? 歩くこと——それはゴルフの原点です。地面を踏みしめながら歩くことで、体力・筋力がつくだけでなく、カートからは見えなかったハザードの位置や形、微妙な傾斜、重心の位置、狙いどころなどが感じられるようになります。カートに乗ってお友達とおしゃべりするのも楽しいですが、土と仲良くなれば、もっともっとゴルフが楽しくなりますよ。最近はほとんどのゴルフ場でカートが導入され、「歩きプレー」を選択できないことがあるかもしれませんが、たとえカートを利用することになっても、極力歩くことをおすすめします。
歩きラウンドのメリット
□傾斜が感じられる
□距離感が身につく
□歩測するクセがつく
□体力がつく
□コースが記憶に残る
■池ポチャしないマネジメントをしよう
ボールを無駄にしてしまう池ポチャは、サスティナブルとは言えません。池ポチャ回避で重要なのは、テクニックではなくマネジメントです。まずはハザードまでの方向と距離を正しく把握することが大切です。
また、池やクリークなどハザードに入れないよう、きっちり手前に刻んだのに、結局次のショットで入れてしまうケースが多々あります。その原因は「できるだけ早くピンの近くに寄せたい」という欲望です。左の2つのよくあるシチュエーションで、マネジメントの基本を覚えましょう。
■アイランドグリーン手前、A・Bどちらから攻めるのが正解?
池の手前に刻む場合、A、Bどちらに刻めば池ポチャを回避できるでしょうか。イラストのように横長のグリーンでピンがほぼ中央か右寄りにある場合、Bが正解。少し強く打ってしまっても向こう側の池まで転がり落ちるリスクが低いためです。一方、Aからピンまでは近いので、繊細なアプローチが要求され、池ポチャのリスクが高まります。
■30Yのクリーク越え。グリーンまで200Y。5Wを持つ? 7Iを持つ?
本来30Yのクリークなら、PWでも軽々越えられる距離なのに、少しでもピンに近づけたいがためにウッドを選択していませんか? どのみちグリーンに届かないのであれば、30Y+10Y前後の距離が出せるアイアンで充分です。ただし「絶対越えなくちゃ!」と力んでフルスイングするのはミスのもと。たとえば7Iでゆったりスイングすれば、余裕をもってクリークを越えるでしょう。
Regina2021年初夏号掲載 撮影/岡田こずえ スタイリスト/高橋裕美 エディター/大津恭子 記事監修/平野裕美さん