ゴルフ観戦も、まずは予習から!推しメン探し、始めませんか?

賛否両論ありながらも、無事に開催された東京五輪。稲見萌寧プロが銀メダルを獲得し盛り上がったゴルフ競技ですが、皆さんそういったプロゴルファーによる試合を見に行ったことがありますか?

春から冬の頭にかけて、毎週のように開催されている「トーナメント」とも「ツアー」とも言われるプロゴルファーが熱戦を繰り広げる大会。銀メダリストの稲見プロも、男子ゴルフの石川遼プロも、目の前で見ることができるかも⁉ その観戦の仕方、そして楽しみ方をご紹介します。

まずは予習!?

写真/ALBA.Net

トーナメントが開催されている会場へ生のプレーを見に行く前に、まずお勧めしたいのが「予習」です。

土日に地上波テレビやケーブルテレビなどで放送されているゴルフ中継を見たことがある方は多いかもしれませんが、最近ではネットでも配信されることが増えてきました。まずはそちらをチェックしていただいて、予習を始めてみましょう。

予習をするために、まずはひとりの選手を憶えること。そこから始めることをお勧めします。憶えるきっかけや理由は何でも大丈夫です。「見た目が好き」でも「スイングが好き」でも良いですね。自分の好きなメーカーのものを使っている、その時優勝争いをしていた…どんな理由でもOKです。でもまずは、よく画面に映っている人、その中から選ぶのがコツです。

まずはその「推し」の候補を一人決めて、そのトーナメントのテレビ放送を見てみましょう。

推しのプロがテレビに映る際、必ずと言って良いほど一緒に映る選手がいます。トーナメントでは通常、3名がひとつの組となってラウンドします。それぞれの選手にひとりずつキャディがつくとして、全部で6名が一緒に移動するかのようにプレーしていきます。推しの選手がティショットを打てば、他二名が同じ場所からティショットを打つはずです。しばらくその3人のプレーだけを見るようにしていると、その選手の持つ飛距離が少しずつわかってくると思います。

大体の飛距離がわかることで見えてくる「違い」に気が付くようになれば、観戦の面白さは倍増します。

このプロ、ドライバーは飛ぶけどなぜかアイアンになると他の選手と変わらない。ショートホールで、みんな同じような飛距離のはずなのに、3人とも選んだクラブの番手が違う。

そういった「あれ?」と思うようなことが意外と起こります。

風の向き、コースレイアウト、イメージした球筋、様々な要因を考慮して、数ある選択肢の中で選手がクラブやターゲットを選んでいくわけですが、その選び方も人それぞれ。重要に思うことも選手によって違いがあって、正解と言われるような選択だけをするような選手ばかりではなく、背中からの風が嫌いだからとか、このホールは昨日ダブルボギーを打ったからとか、そんな意外な理由で普段とは違った選択肢を選ぶ選手もいます。まずはその違いに気が付くこと、それがトーナメントを楽しむための第一歩になるかなと思います。

違いに気付けば、見方が変わる。

そういった違いに気が付くようになれば、今度はコースの見え方が変わってきます。

ティショットを打つ際、その人の持ち球(フェードが得意な人はフェードが持ち球、ドローが得意な人はドローが持ち球になります。)によって狙いの場所が違ってくるため、同じティーグラウンドからでも右端からだったり左端からだったり、時にはティーマークをまたぐような形で構える選手もいます。

どうしてそこにティアップしたのか、どこを狙ってどういう球を打ったのか。疑問に思いながら見れば、そこにある障害物やグリーンの形状など、選手が何を気にしてどこに球を運ぼうとしているのかが見えてくる…というわけですね。

さて、そろそろ他の2名の選手の見た目の違いと、もしかしたらその名前もインプットできた頃でしょうか。推しの候補が3人に増えて、テレビを見る楽しみも3倍に増えたのでは⁉

コロナ禍で無観客の大会も多い今こそ、予習にはもってこいの時期。ぜひ、テレビやネットでトーナメントを見て、皆様の「推し」を探してみてください!

◆おだみなプロフィール

おだみな/元プロキャディ。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍プロのデビュー年からアメリカ本格参戦までの専属キャディとして転戦。現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、ゴルフ歴だけは長いがスコアはイマイチ。

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