長丁場となる今シーズン。優勝経験のある選手、ベテラン勢、韓国勢も「勝ちたい!」と闘志を燃やしているものです。現在首位争いには届いていないものの、大逆転を果たす可能性のある選手をあげてみました。
ツアー7勝の佐伯三貴プロがナビゲート! 2020-21女子ツアー、開幕。今年はどうなる?
◆大きな大会では優勝争いを勝ち抜いた優勝経験者が有利になる
賞金女王争いの分かれ目となるのは、優勝賞金の高い試合。たとえばアース・モンダミンカップで優勝すれば、一躍上位に躍り出る可能性も。みんなが優勝を狙う試合で勝つには、勢いと経験、技術と体力を兼ね備えた若い選手が有利になるでしょう。
◆黄金世代を代表する勝てる技術を備えた選手・勝みなみプロ
生年月日 : 1998年7月1日 |
プロ入会 : 2017年7月29日(89期生) |
優勝回数 : JLPGAツアー4回(アマ含む)、STEP UP1回 |
2020年平均ストローク : 72.0247(31位) |
2020年年間トップ10 : 2回(24位) |
2020年獲得賞金 : ¥16,349,491(37位) |
パッティングに安定感があり、2020年の1ラウンドあたりの平均パット数は28.1892と第1位。三菱電機レディスの優勝争いで敗れた悔しさをぶつけて勝負にこだわる年に。
◆体調面が整えば勝利を重ねるダークホース・鈴木愛
生年月日 : 1994年5月9日 |
プロ入会 : 2013年8月2日(85期生) |
優勝回数 : JLPGAツアー16回、STEP UP2回 |
2020年平均ストローク : 70.9272(7位) |
2020年年間トップ10 : 4回(8位) |
2020年獲得賞金 : ¥36,777,182(9位) |
昨年アース・モンダミンカップでプレーオフにもつれ込んだが惜しくも2位に。ケガや故障に悩まされてきたが、体調が万全になれば、持ち前の勝負強さが爆発する可能性大。
◆ベテラン勢にも注目!
世代の違う選手が戦うゴルフでは、多くの試合経験を積んだベテラン選手たちの熟達した技術も、見所のひとつです。
ベテランと呼ばれる選手達ですが、まだ30代! 10〜20代の選手の前に立ちはだかる壁として、また多くの刺激を与える存在として活躍しています。数々の大舞台をこなして積み重ねてきた経験が何よりの武器。ワザの引き出しの多さにご注目。
◆「熟練のワザでファンを魅了。がんばれ、私の同世代!」(佐伯三貴)
20歳前後の選手の活躍が目立ちますが、私と同世代の30代の選手にはますますがんばって勝ってほしいですね。横峯さくらプロは今年出産休暇となりますが、若林プロのようにママになって戻って活躍する選手がもっともっと増えるとうれしいです。
◆安定して強い韓国勢!
ペ ソンウ 申 ジエ
相変わらず手堅く強いのはこの2人! イ ボミ選手もミセスになってからの1勝を狙っているでしょう。
◆男子ツアーでイケメン発見!
男子ツアーも4月から開幕。いちばんのお楽しみは……やっぱりイケメン選手でしょ!
関藤直熙プロ
広島県出身の23歳。国内ではルーキーだが昨季アジアの下部ツアー賞金王に輝いた実力者。今年は国内ツアーでも活躍する予感。
中島啓太プロ
見た目もプレーもクールで女性ファンが急増中。昨秋世界アマランク1位に輝いた、今後の活躍が楽しみな20歳。佐伯プロのイチ押し!
◆教えてくれたのは…佐伯三貴プロ
佐伯三貴/さいき・みき
1984年広島県生まれ。2007年3月にプロデビューし、翌4月、4戦目となるフジサンケイレディスクラシックで初勝利を飾る。
2010年伊藤園レディスで2勝目をあげて以降、2019年にツアーの第一線から退くまでの13年間で通算7回の優勝経験を持つ。
Regina 2021年春号に掲載した内容をWEB用に編集しています。 撮影/西田英俊、ALBA.net、Getty Images エディター/大津恭子