1~2月の極寒シーズンは、ラウンドも練習もちょっぴり億劫になってしまいますよね。おうちでのパタ練や筋トレなどおこもり特訓もいいけれど、春のラウンドでワンランク上のゴルフ女子になるために「ゴルフルール」をもう一度確認してみませんか?
今回は、緊張する「ティーショット」や「ティーイングエリア」に関するクイズをご紹介。全問正解すれば、スコアアップ間違いなし!? ぜひチャレンジしてくださいね。
【問1】プレー開始前の素振りでティーからボールが落ちてしまった。これってペナルティあり?
久しぶりのラウンドで緊張しつつ、スイング前に素振りをしていたらティーからボールがぽろりと落ちてしまいました。これって再度、ティーアップして打っていいんだっけ? その場合は2打目? 3打目なの? ペナルティは?
【問2】ティーイングエリアに残ったボール。もう一度ティーアップしてもいいの?
緊張の朝一番のティーショット、なんとボールの上をこすっただけで、ほぼ真下に落ちて、ティーイングエリアに残ってしまいました! もう一度ティーアップしようとボールを拾ったのですが、同伴競技者から「インプレーのボールだから、あるがままに打つのでは」とクレームが…。このまま打たなければいけないの?
【問3】距離が合わないショートホール。後ろに下がって距離を合わせたいんだけど…どこまで下がっていいの?
距離の短いショートホール。9番では届かないし8番では大きすぎるので、ティーマークから3mほど後ろに下がってティーアップをしたところ、同伴競技者から、「そこから打ったらペナルティだよ」と注意されてしまいました…。これって違反なの?
↓正解は……!↓
【回答1】プレー開始前なので打数には入れず、再度ティーアップして打つ!
プレー開始前の素振りなので、ボールがクラブに当たって落ちたとしても打数には入れず、再度ティアップして1打目として打ちませます。なお、ストロークする意思を持ってチョロ(チョロ=ボールのトップにクラブが当たり、転がってしまうこと)した場合でも、ボールがティイングエリアにあれば無罰でティアップし、2打目として打つことができます。
【回答2】無罰でティーアップできる
ゴルフ規則6.2b「ティーイングエリアの規則」の、6.2b(6)「インプレーの球がティーイングエリアにある場合。」には、できることとして、「罰なしに球を拾い上げたり、動かす。そして、ティーイングエリアからティーアップ、または地面からその球か別の球をプレーするか、球をあるがままにプレーすることもできる。」と記載されています。
したがって、ティーイングエリア内では、インプレーのボールであってもあるがままにプレーする必要はありません。ただし、この規則が適用されるエリアは、これからプレーするホールのティーイングエリアのみ。違うホールや同じホールでも色が違うティーイングエリアはジェネラルエリアとして扱われます。たとえば、ホワイトティーから打ったボールが、すぐ前のレディースティーのエリアで止まってしまった。なんてときは、あるがままに打たなければいけません。
【回答3】そのまま打てば2打罰!正規のエリアから訂正の打ち直しが必要!!
ゴルフ規則6.1「ホールのプレーのスタート」の6.1b「球はティーイングエリアからプレーしなければならない」には、ストロークプレーでプレーヤーがティーイングエリアの外からプレーした場合として、「プレーヤーは一般の罰(2罰打)を受け、ティーイングエリアから球をプレーすることによってその誤りを訂正しなければならない」とあります。
一方、ティーイングエリアの定義には、2つのティーマーカーの最も前方を結ぶ線と2つのティーマーカーの外側から後方に伸びる、奥行き2クラブレングスの線に囲まれた長方形とあります。
したがって、ティーマーカーから後方に下がれるのは2クラブレングスまで。それ以上、下がるとティーイングエリアの外からのプレーとなり、ペナルティの対象となるのです。
クラブレングスを計測するドライバーの長さは約1.2m程度。2クラブレングスで2.4mほどあります。結構広い範囲なので、打ちやすいポジションを探してティーアップすれば、スコアメイクに繋がるかもしれないですね。
参考URL:JGA公式サイト