「あいちゃん⇔ウェブ先生」と呼び合う間柄、カリー・ウェブが宮里藍への想いを語る
宮里藍のゴルフ人生を振り返るWOWOWの特別番組「ノンフィクションW 宮里藍、いま本人が語る!“ゴルフ人生”」の収録が行われ、宮里藍が「ウェブ先生」と慕うカリー・ウェブ(オーストラリア)が彼女との思い出や人柄を語ってくれました。
藍さんとの一番の思い出は?
「彼女とは2005年の『ANZレディースマスターズ』で初めて一緒にプレーをしました。
前評判は聞いていましたが、そのプレーぶりとメンタルの強さが印象に残っています。2009年に彼女が初勝利したときは、自分も嬉しくて、18番ホールまで祝福しにいきました。それまで背負っていた重圧から解き放たれ、あの試合が彼女の転機となってその後の活躍に結びついたと思います。」
引退を聞いたときは?
「何十年もプレーするとは思わないので、いつかは、こういうときが来るんだろうなとおもってはいたけど、少し早いかな?とは思いましたね。実際に聞いたときはちょっぴり驚きました。」
引退表明後、直接会ったときに、どんな言葉をかけましたか?
「最初に聞いたとき、その時点ですぐにやめてしまうのかと勘違いをしていたんだけど、エビアン・マスターズを最後にすると聞いて、『じゃあ、それまでまだ時間があるから、一緒に食事しようね』と話をしました。」
これからの藍さんに望むことは?
「12年間、密度の高いプレー時間を過ごしてきたから、しばらくは休んでほしい。彼女とはSNSでフォローし合っているんだけど、友人や家族と楽しく過ごしているようです。今後についてはゆっくり考えて決めてほしいけど、ゴルフ界にはやっぱり携わっていてほしいですね。今後の若い選手の育成にとって彼女の存在は必要なので。」
彼女が世界の舞台で活躍できた理由は何だと思いますか?
「彼女は、最初から世界の最高レベルで戦うという照準を合わせていたと思います。また、外国の選手にとって一番ハードルになるのが語学。語学を一生懸命習得し、コミュニケーションを積極的にとり、また、西洋の文化、現地の風習になじむ努力をしたことで、いち早く溶け込んだことも成功の理由の一つでしょう。」
「先生」と呼ばれるようになったきっかけは?
「私が先輩であるというリスペクトの意味を込めて、「先生」と呼んでくれていたと思います。とても慕ってくれていたので、いい関係ができました。そんな彼女のおかげで、自分が後輩に対して有益なアドバイスができるということも発見できたんです。」
最後に何かエールを送るとしたら?
「あいちゃん、すばらしいキャリアを築き、本当におめでとう!これからもいい関係を続けられることを祈っています。先輩である私を敬っているなら、まめに連絡をしてくれるのが日本の礼儀ですよね。連絡を寄こさなかったら怒りますよ(笑)」
「ノンフィクションW 宮里藍、いま本人が語る!“ゴルフ人生”」
12月10日(日)21:00~「WOWOWプライム」
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