歯科医という職業をもちながら、数々のアマチュア競技に出場し幾度も優勝を経験。所属しているゴルフ場では、男性と同じティから回ってクラチャンの座にも輝いたトップアマ・塩田美樹子さん。しかも美人とくれば、Reginaとしては注目せずにはいられないわけで……。
いざ出陣！ 憧れの塩田さんに、ゴルフにまつわるあれこれを教えてもらいましょう!
トップアマに聞く【ヘタな人とのゴルフ、正直イライラしませんか…？】
Q 塩田さんの、クラブ選びのポイントを教えてください！
A スイングを変えるのではなく、クラブを変えましょう！
じつは最近、５年以上使っていたフルセットを一新しました。
理由は「体力が落ちて飛ばなくなったから」。
体力の低下は、年齢によるものなのか、体重が減ったからなのかは明確ではないのですが、クラブが重く感じるようになったんです。飛距離ダウンに加え、疲れてくるとヒッカケも多くなって。
かといって、スイングを直すことは絶対にしません。今までのすべてが無になってしまいますからね。
私が見直したのは、クラブです。
今までのクラブはアスリート向け。芯は狭いけれど当たれば飛ぶ、というタイプ。新しいクラブは芯が広く、ミスに強い。やさしいタイプです。おかげで、真っすぐ飛ぶようになり大満足。安心してプレーすることができるようになりました。
とくに重視したのはシャフトです。
みなさん、ショップに売っているままを使うことが多いと思いますが、じつはシャフトによって、ボールの弾道を変えたり、クセを直すことができるんですよ。
たとえば、ドライバーを買う時、“ヘッドの顔が好みだから”という理由で選ぶ人が多いと思います。そのフィーリングはとても大事。好みのヘッドを使うことはいいことです。
ですから、「最近調子がよくないな」と思ったら、ヘッドはそのままで、シャフトを変えてみることをおすすめします。同じスイングのまま、欠点が修正できるはずですよ。
◆自分に合うフィッターを見つけると上達が早くなります
「自分に合うシャフトを見つけるにはどうしたらいい？」
みなさんそう思われるでしょう。
私のおすすめは、「自分に合うクラブフィッターを見つけること」。
私も今まで、何名かのフィッターさんに見ていただきましたが、今のフィッターさんはとても相性がよく、私のスイングの長所も短所を客観的に見てくれて、その上でクラブ選びをしてくださいます。
みなさんも、自分に合う美容師さんを見つけるように、何名かのフィッターさんに診てもらい、相性のいいフィッターさんを見つけてください。
最適なクラブに替えることで、上達が、ぐんと早くなるはずですよ。
ちなみに、新製品や流行のクラブをむやみに進める人は私は苦手です。
体形や柔軟性など、ゴルファーは千差万別。個性に合うかどうかを、きちんと見てくれる人を信用します。
◆ゴルフ人生で初めて、ボールに注目しています
クラブもそうですが、最近、ゴルフを始めてから初めて、ボールの違いでゴルフが変わることを実感しています。
今ではなんとなく、同じボールを使っていたのですが、この機会にいろいろ打ってみると飛距離やボールの止まり方など、ボールによって全然違う。しかも、クラブとの相性もあるんです。
まさに可能性は無限大。まだ「これ」というボールを決めていませんが、試打を楽しんでいます。みなさんも、ぜひ、ボールの違いにも注目してみてくださいネ。
教えてくれたのは、トップアマ・塩田美樹子さん
1982年生まれ、神奈川県出身。両親の影響で、10歳からゴルフを始め、競技に出場。全日本歯科学生総合体育大会4度優勝。2013年、2017年日本女子ミッドアマ2度優勝。2017年日刊アマ全日本大会（ミッドの部）、神奈川県女子ミッドアマ、日本女子ミッドアマ優勝。2018年神奈川県女子ミッドアマ、日刊アマ関東大会優勝。ベストスコアは66。所属している葉山国際カンツリー倶楽部では、男性と同じティから回ってクラブチャンピオンに。2013年に「日本女子ミッドアマ」に優勝した翌年は、なんと「日本女子オープン」にも出場。2020年開催の「内閣総理大臣杯第51回日本社会人ゴルフ選手権関東予選」では、唯一の女性出場者として注目を浴びた。
撮影／竹井美砂子 取材・文／たかはしよし子
