カップルや夫婦でのラウンドデートは、ふたりの親密度が上がる効果が期待できる一方で、プレー中の些細な振る舞いによっては、険悪なムードを引きずるタネにもなりがち。
カップルでのラウンドは、大勢で楽しむラウンドと異なり、親密な相手とのプレーだからこそ、せっかくの1日をいやな思い出にしないために、気をつけておきたい点もあります。
メンタル心理カウンセラーの並木まきが、カップルラウンドで険悪にならないために、女性ゴルファーが心得ておきたいポイントをお話します。
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ポイント1:相手のプレーに辛辣に意見しすぎない
親しいパートナーとのラウンドデートは、気を使わずに回れるのが最大のメリット。気兼ねなくプレーできるので、解放的な気分で楽しみやすいですよね。
しかし、そんな気楽な関係だからこそ、プレー中にはうっかり相手が嫌がることをしてしまいやすいデメリットも。日常的に思ったことをすぐに言い合う関係のカップルほど、2サムラウンドでは他の人の目がないことから、相手のプレーにも辛辣な意見を口にしがちではないでしょうか。
自分への批判は、度重なるごとにストレスに感じる男性も多く、最初のうちは、ニコニコと聞いてくれていたとしても、だんだんと不機嫌になる人も珍しくありません。「バンカーへたすぎじゃない?」「スイングが、イマイチすぎるよね」「いつも右にばっかり飛んでるのって、いくらなんでもおかしくない!?」など、なにげなく口にした素直な意見でも、たびたび同じようなことを言われると、その場ではどうしようもないことであるほど、ブルーな気分になる男性は多いのです。
仮に、ふたりのあいだで「悪いところを教え合おう」「ダメなところを直すラウンドにしよう」などと事前に話していたとしても、パートナーが自分のプレーにあまりにもダメ出しばかりすると、一緒にプレーをしていても「楽しい」と感じなくなってしまう話も聞こえてきます。
相手が素直な意見を求めてきたとしても、要旨をまとめて、短く指摘するくらいにとどめたほうが、プレー中の険悪なムードは生まれにくいでしょう。
ポイント2:「やってもらって当たり前」の態度にならない
親密なパートナーとの2サムラウンドでは、彼女や妻のために、かいがいしく世話を焼いてくれる男性も少なくありませんよね。必要なクラブを持って付いてきてくれたり、バンカーを直してくれたり、カートを運転してくれたり…といった、ちょっとしたことを積極的にしてくれる男性は多いです。
しかしここで、「親密な間柄なのだから、やってくれて当たり前」「男性なんだから、彼が動くべき」とも見える態度を貫いてしまうと、それがきっかけで、一緒にプレーしている男性のテンションが下がるリスクも。ラブラブ初期のラウンドでは、愛する女性と一緒にプレーできるだけで満足し、そんな彼女の態度が気にならなかった男性でも、お付き合いがある程度こなれてくると「お姫様気質な彼女(妻)の態度のせいで、最近は、一緒にラウンドしてもイライラする」「妻とゴルフに行くと大変だから、仲間と行っている」と口にする男性も、一定数います。
「親しき仲にも礼儀あり」の言葉にもあるように、プレーの同伴者である恋人や夫に何かをしてもらったら、感謝の気持ちを忘れずにいるに越したことはないでしょう。
カップルでのラウンドは、ふたりの仲が深まるメリットが大きい一方で、ふたりきりだからこそ、相手の嫌な面が気になりやすいのも実情です。相手が不快になるような言動は慎み、感謝の気持ちを忘れずにラウンドを楽しむことこそが、親密な相手とのラウンドを心地よく楽しむポイントでもあるでしょう。
長引くコロナ禍では「密」にならないデートスポットとして、ゴルフ場も大人気。2サムプレーをきっかけに、ふたりの仲がより深まるきっかけにできればベストですよね。
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。
(※筆者注 画像は筆者の私物です。文中の効果は筆者の個人的な感想です。)