本人に悪気がなくても、言われて嬉しくない褒め言葉もありますよね。下心のある男性ほど、ラウンド中にポロリと口に出しがちな褒め言葉も存在します。
そんなフレーズを言われた女性には、内心では「嫌だな」と思っても、相手の気分を害さないようにお愛想笑いや適当な相槌でやり過ごそうとしてしまう人も多いのですが、それだと相手が調子に乗ってしまって、あとになってから余計に面倒な展開を招きかねません。
メンタル心理カウンセラーの並木まきが、男性が褒め言葉として口にしている様子でも、毅然とした態度で対応したほうが無難なフレーズに迫ります。
合わせて読みたい：言ってませんか？年下ゴルファーにうっかり言いがちなNG誉め言葉
合わせて読みたい：逆効果！ゴルファーが言いがちな人間関係を壊す褒め言葉3選
1：「色っぽい」
「スイングが色っぽい」「ウエアを着た姿が、色っぽくてたまらないね〜」など、やたらに“色気”に言及してくる男性っていますよね。20-30代よりも、50代以上のミドル世代の男性に多いのも傾向でしょう。
こういった男性は、昭和の価値観が強いことも影響してか「色っぽい」などと、少しセクシュアル的な意味合いのフレーズを昼間（場合によっては早朝でも！）から堂々と口にしてくるうえに、本人は極上の褒め言葉を口にしているつもりでご満悦になっている場合も少なくありません。
しかし「色っぽい」は、お世辞にも上品とは言えないフレーズ。清々しい気分でラウンドをしているときに、そんなふうに褒められてしまえば「そういう目で見ているの？気持ち悪い……」と感じる女性も少なくないでしょう。実際、相手の女性に敬意をもっていれば、たやすくは口にできない言葉でもあるだけに、下心のある男性ほどポロリと口にしがちなフレーズです。相手がどんな意図で言っていたにせよ、それ以上調子に乗らせることのないよう、毅然とした態度でスルーするのが無難に。一度程度であれば、聞こえないふりをするのも有効です。
2：「脚がきれい」「ヒップが上がっている」など体型に言及する
ゴルフウエアを着ると、普段の服装とはイメージがガラッと変わる女性も多いですよね。日頃は体型を出さないファッションを好む女性のゴルフウエア姿を見て、隠れ美ボディの持ち主であることを知り、驚くことも少なくないのも確かです。
しかしそんなシーンで、簡単に女性の体型に言及し「脚がきれいだねー」「年齢のわりに、ヒップが上がっているんだね！」などと、ボディを褒めるフレーズをすぐに口にする男性も要注意対象です。
教養がある男性であれば、仮に内心でそう感じたとしても、本人に対してはやすやすと口にはしないもの。平然と女性の体型に対して意見をしてくる男性は、下心があるゆえに、“そういう目”で見ているのかと警戒して損はありません。こういった褒め言葉を言われたときには、「喜んでいる」と誤解させないためにも、お礼を返すのも避けたほうが確実でしょう。
◆社交辞令での笑顔や肯定は避けるべき
恋愛対象としてならまだしも、単なる性的な対象として見られているかのような褒め言葉を口にする男性には、嫌悪感しかない女性も多いですよね。しかし、ラウンド同伴者にこんな男性がいたとしても、その男性が仕事上の取引先や上司など、社交辞令で接する必要性が高い相手だと、本心とは裏腹に、相手の発言を肯定するかのような対応をしてしまう女性も少なくありません。実際のところ、露骨にムッとした顔をしたり抗議をしたりすれば、ビジネス上の関係にヒビが入りやすいのも確かでしょう。
しかし一方で、ちっとも嬉しくない褒め言葉を口にされたシーンで、相手に笑顔で接したり肯定するようなお礼を伝えたりするのも避けるべき行為。なぜなら、セクシュアルな発言を肯定してしまうと、“軽い女”だと思われたり「押せばイケそう」などの誤解をうんだりするタネにもなりがちです。
また、こういった発言は親しくなるにつれて、エスカレートしがちな傾向も。そのうちに、ひどいセクハラ発言を招く予兆にもなりかねないため、「このくらいならいいかな」と許すことなく、最初から毅然とした態度で対応することが大事です。
ラウンド中、またはラウンド前に、ちょっと気になるようなセクシュアル発言があるとゴルフへの集中力も削がれますよね。相手に合わせようとするあまりに社交辞令でごまかさず、「そういった発言は、好きではない」という真意が相手にわかるよう対処できればベストです。
並木まき／元市議会議員・時短美容家（一般社団法人 時短美容協会・代表理事）。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎（ちみもうりょう）な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。
（※筆者注 画像は筆者の私物です。文中の効果は筆者の個人的な感想です。）
