女性同士の世界は、かくも難しいのかと嘆いたことのある人も少なくないのではないでしょうか。ゴルフの世界も例外ではなく、女性ゴルファー同士のちょっとしたコミュニケーションを発端として、人間関係が悪化してしまったという話も散見されます。
気をつけておきたいシーンのひとつが、自分よりもスコアがまとまらない女性や、初心者女性ゴルファーとのラウンドでの振る舞い。自分では悪気がなくても、相手を不快にさせる行動をしてしまうと「感じの悪い先輩ゴルファー」に映りかねません。
メンタル心理カウンセラーの並木まきが、初心者同性ゴルファーからうとまれやすい女性ゴルファーほど無意識にやっている行動をお話します。
1:ウエアやクラブなどの持ち物の話
ゴルフ歴が長くなると、ウエアやクラブなどのグッズにもこだわりが出てくる女性ゴルファーが多いですよね。一方、始めたばかりの初心者女性ゴルファーの多くは、まだゴルフに対してそこまでのお金をかけたくないと考えている人も多い傾向です。
それなのに、先輩女性ゴルファーが高級ブランドウエアの話や高価なクラブの話ばかりしていると、気後れするばかりか「自慢げで、感じ悪い!」などのネガティブな感情も生まれがちに。ゴルフ以外の人間関係にも、無用なヒビが入りかねません。
まだゴルフを始めたばかりの女性がいて、その人がゴルフ関連にあまりお金をかけていないことが見てわかる場合には、こういった話は避けるのも気遣いと言えるでしょう。
2:「女性のスコアアップのコツ」を押し付ける
ゴルフは、男性でも女性でも楽しめるスポーツ。とは言っても、男性と女性では体格の違いがあることなどから、女性ならではのスコアアップの秘訣が存在すると考えている人も多いですよね。
そんな自分なりのハウツーを、初心者女性ゴルファーに押し付けてしまう女性も散見されますが、これもその場では相手からお礼を言われていたとしても、内心ではゲンナリされていることが多いパターンです。
ゴルフの場では基本的に「教えたがり」は男女問わずに面倒なイメージを醸す場合が多く、同性同士であっても例外ではありません。頼まれた場合でない限りは、本人が「よかれ」と思ってコツを伝授しているつもりでも、初心者であるほど「ありがた迷惑」になっている可能性が高いでしょう。
3:無断でSNSにラウンドの写真を投稿
女性ゴルファーのなかには、ラウンド中の写真をSNSに投稿するのを楽しみにしている人も。しかし自分が写っている写真を投稿するだけなら自由ですが、初心者ゴルファーのスイング動画などを撮り、勝手に投稿するとなると、反感を買いやすい行動です。
「今日は、○○ちゃんのラウンドデビュー!」「▲▲ちゃんの3回目のラウンドに、ご一緒しています!」などを本人の同意なく投稿したとなれば、あとあとの人間関係に影響が及んでも無理はありません。
ラウンド中はテンションが上がりやすいので、楽しいムードで「つい」投稿をしたくなる心理もありますが、初心者ゴルファーであるほど、自分のゴルフの様子を他人に見られたくないと思っている人も少なくありません。
どうしても投稿したいときには、本人の同意を得るべきなのはもちろんですが、仮に「OK」と言ってくれたとしても、内心では「あまり人に見られたくないな……」と思っている可能性もあります。スイングに自信がある女性の投稿をするのと、初心者さんの様子を投稿するのでは、配慮すべき度合いも異なります。
ラウンド中はノリやテンションに任せて、相手への配慮が希薄になってしまう場合もありますよね。しかしウッカリであっても、同性に反感を買うような行動をしてしまえば、ゴルフを引き金に関係が悪化してしまうリスクも。ゴルフ歴が長くなっても、初心者ゴルファーに配慮できるゴルファーでいたいですよね。
並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。