ラウンド中のお世辞に真顔で返されて困った言葉3選

ラウンド中には、コミュニケーションを円滑にする目的で、いわゆる「お世辞」を口にする人も多いでしょう。心のこもっていないお世辞は、かえって人間関係に溝を生む原因にもなりますが、褒められて嫌な気持ちになる人はほとんどいないことから、ある程度のお世辞は、ラウンドにおける人間関係の潤滑油になるのも間違いありません。

しかし、そんなお世辞を真に受けすぎてしまった相手から、驚きの返事が返ってきて困惑してしまったという人も……!?

メンタル心理カウンセラーの並木まきが、女性ゴルファーたちが口にしたお世辞に対して真顔で返ってきたというユニークなエピソードの数々をご紹介します。

1:「教えてあげようか?」

イメージ/ゲッティー

「職場の先輩女性ゴルファーも参加しているラウンドで『とりあえず、先輩のことを何か褒めなくちゃ!』と思ったので、スイングをベタ褒めしていたんです。我ながら、お世辞がすぎるかな〜とは感じていたのですが、先輩も嬉しそうだったので、そのままホールごとに褒め言葉を連発。

すると、テンションが上がった先輩から真顔で『そんなに私のスイングが好きなら、特別にタダで教えてあげてもいいよ?』と返されてしまいました(苦笑)。

ぶっちゃけ、その人のスイングはそこまで美しいわけでもないし、スコアもそれなり。だけど、あそこまで褒めれば、勘違いさせても無理はないよね……と我ながら反省しました(汗)。

その後、レクチャーをしたがる先輩に対して、丁重にお断りするのが大変でした!」(29歳女性/販売)

2:「あなたより実は年上なのよ?」

イメージ/フォトAC

「友人の奥様もゴルフを始めたというので、一緒にラウンドに行ったときのことです。その奥様の年齢はなんとなく知っていたのですが、直接的に年齢には触れる話題はなかったので、こちらから尋ねることもありませんでした。

それで、ラウンド中に“女性の更年期問題”になって、私がちょうどホルモンの不調に悩んでいたときだったので『アラフォーをすぎてから、私もいろいろ大変なんですよ〜。体調がスコアに影響しちゃうし。ホルモンの不調がないなんて、羨ましいです』と普通に話したら、なんとその奥様から『うふふ。でもね、私は実はあなたより年上なのよ?』と返されて、戸惑いました(笑)。

私は、その奥様が“ホルモン不調を抱えていない”ということに対してのお世辞だったんですが、奥様は勝手に『若い』と言われたと勘違いしちゃったみたい(苦笑)。ぶっちゃけ見た目は普通に50代の女性だったので、あまりにも不意打ちだった返事に対してその後、こっちがどう返事をしていいか困ってしまい、言葉に詰まってしまいました」(45歳女性/ITサービス)

3:「どの辺が上手いと思う?」

イメージ/フォトAC

「取引先の女性社長を接待ゴルフしていたときのこと。上司から、とりあえず相手を褒めるよう言われていたので、その人がスイングをするたびに『ナイスショット!』と声をかけていたんです。

すると、3ホール目くらいだったと思うんですけど、その女性社長が真顔で『どの辺が上手いと思う?』と私に質問をしてきて、思わず私は固まってしまう事態に……(汗)。

確かに、やみくもにスイングを褒めていた私が悪いんですけど、“どこを”って聞かれても答えようがなかったので、どうしようもなかったです(泣)。根拠のないお世辞は言うものじゃないな……って、改めて思いました」(31歳女性/不動産)

お世辞は、人間関係における潤滑油ではありますが、場面によっては逆効果になることも。相手が真顔で返してきたときに、言葉に詰まってしまうようであれば、心のこもっていないお世辞に過ぎなかったと言っているように受け取られるリスクも伴います。ビジネスゴルフでは、お世辞の使い方がその後の関係を左右するケースもあることから、“用法・用量”にはくれぐれもご注意くださいね!

並木まき

並木まき/元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。

おすすめの関連記事