自分では褒め言葉のつもりで発した“ひと言”によって、人間関係に深刻なヒビが入ることもありますよね。ゴルファーなら、取引先や目上の人物とのラウンドでは、特に気をつけるに越したことはないでしょう。
そこで今回は、女性ゴルファーがラウンド中に言いがちだけれど、相手を不快にさせかねない危険なフレーズを3つご紹介します。
１：「クラブがいいですね」
多くのゴルファーは、クラブは自分なりにこだわり抜いたものを愛用していることが多いです。よって、高級なクラブや珍しいクラブを使っている人に対しては、ついクラブを褒めたくなる女性も多いですよね。
しかしそこで「クラブがいいですね！」と褒めてしまうのは、ちょっと危険です。聞き手によっては「ゴルフの腕はそこまでではないけれど、道具だけはいいですね」と言われているような気分にもなりかねず、逆効果になりやすい表現なのです。
また、誤解を招かない表現を使ったとしても、あまりにも持ち物ばかりを褒めちぎるのも、同様の嫌味に捉えられるリスクが高いため、避けたほうが確実です。
2：「年季が入っていますものね」
相手のゴルフの腕前を褒めるときに、ゴルフ歴が長い相手を前にして「年季が入っていますものね」と褒めるのも、人によっては不快感を覚える表現です。“年季が入る”は、決して貶（けな）し言葉ではないものの、年齢を話題にされることを極端に嫌う人だと、歳の話を出された気になって、不愉快になるケースもあるのです。
また、「そこまで長年ゴルフをしていれば、うまくて当たり前」と言われているかのような、ひねくれた捉え方をする人もいます。賢い女性ゴルファーであれば、あえて口にしないほうが賢明なフレーズと言えるでしょう。
3：「いいスイングだと思います」
ゴルフのスイングが美しいときには、誰彼構わずに「今のは、いいスイングですね！」「いいスイングだと思います」と口にする人もいますが、これも相手の立場や年齢によっては、失礼に当たりかねない褒め言葉です。
「いいと思う」という表現は、ある意味で“上から目線”で、目上から目下の人物に使う褒め言葉にあたるので、自分より年上の人に言ってしまえば、生意気な印象だけが際立ってしまいがちに。
また、初心者ゴルファーが、熟練ゴルファーに対して「いいと思います」と言ってしまえば、さもお門違いの評価をしているようにも聞こえやすく、非常識な印象だけが残ります。
悪気なく発した褒め言葉でも、相手との関係性や立場によって、逆効果になることがあります。ゴルフラウンド中は、同伴者とのスムーズなコミュニケーションを心がけたいもの。うっかりこんなフレーズを口にして、人間関係を壊さないよう、くれぐれもご注意くださいね。
並木まき／元市議会議員・時短美容家（一般社団法人 時短美容協会・代表理事）。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎（ちみもうりょう）な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。ゴルフ歴15年のエンジョイゴルファー。
