のびやかで透明感のある歌声が響き渡る都内のレコーディングスタジオ。そこで歌っているのは、なんと、あの河本結プロではありませんか! そもそものきっかけは、何気なく口ずさんだ河本プロの美声に驚いたスタッフが「本格的に歌っているところを聞いてみたい」ということで、YouTube「河本結ちゃんねる」での企画が実現。
今回収録したのは、2016年に世界中で大ヒットしたレイチェル プラッテンの「Fight Song(ファイトソング)」。USLPGAツアー参戦に向け「アルク」のサポートのもと英語学習に取り組んでいる河本プロは、発音の難しい洋楽に果敢にトライ! 3分半ほどの曲でしたが、納得のいく出来になるまでおよそ1時間半かけてレコーディングが行なわれました。
「練習は全然していないんです、機材がよかったんじゃないですかね…(照)。でも、歌っているとどんどんこだわりが出てきて、『ちょっと今のダメ!』と何度も止めては納得のいくまで歌いました」と、収録を終え、やや興奮気味の河本プロ。
「“伝えたい”という想いを曲に乗せると、良い声が出せるようになるんです。プロの歌手が歌っているのを聴くと、(こんなに想いを込めて歌っているんだ、と)しんみりくるというか…より心に響くなぁと感じましたね」
◆歌や音楽が河本プロを癒してアゲる!歌とゴルフにはこんな共通点が
実は河本プロ、歌手になりたかった時期もあったそう。「歌手になりたいというのもありましたけど、歌うこと自体が大好きなんです! 試合中でも鼻歌を歌ったり、お風呂で熱唱したり。お風呂の中で歌うのは私のリラックス方法でもあるんです」。また、試合の日の朝には、起きてホテルを出るまでクラシック音楽を流して、脳内を落ち着かせているのだとか。
ところで、“歌”と“ゴルフ”にはどこか通じ合う部分があるのでしょうか? 河本プロにたずねてみると「リズム感!」と即答。「パターもショットも、リズム感がすごく大事。ゴルフも歌もリズムが狂うとダメなので、そこは通ずると思います」。
◆仲良しの同期とカラオケを楽しむことも♪ 十八番はあのアーティストの曲
JLPGAの公式プロフィールにも、趣味にカラオケをあげている河本プロ。カラオケについてたずねると「カラオケはめっちゃ得意! プロゴルファーになる前は、ゴルフよりうまいって言われていました(笑)」と笑顔。
「今は時間がないので行けませんが、昨年の冬に臼井麗香(プロ)と行きました。そのときは“あいみょん”を歌いました。あと、一番よく歌うのは“西野カナ”の曲かな」と、プロゴルファーとして多忙を極める中でも、仲良しの選手とカラオケを楽しむエピソードも披露してくれました!
◆心に火を灯して、強い気持ちで挑戦する米ツアー
今回の企画で選曲した『Fight Song(ファイトソング)』は「アメリカの大学に行くかプロテストを受けるか悩んだ時期に、ハマってずっと聴いていた曲なんです」と、プロにとっては思い出深い曲。今季、米女子ツアーを主戦場とするためにアメリカへ。この曲の歌詞は、河本プロが抱いている今の気持ちに通ずる部分も多いそう。「USLPGAツアーに挑戦する上で、少しでも燃える気持ちというか、自分を奮い立たせてやっていかないとダメになっちゃうと思うんです。歌詞が自分の想いに似ていたので、今回歌うことに決めました」。
最後に、女性ゴルファーの皆さんに向けてメッセージをいただきました。
「私はUSLPGAツアーに挑戦するためにアメリカに行きます。ファンの皆さんとは距離が離れてしまうんですけど、少しでも私のプレーを見てもらって、元気や感動を届けられたらいいなと思っています。女性ゴルファーの皆さんも、『ファイトソング』の歌詞のように、自分の心の中に火を灯して、強い心を持って。一日一日を大切に過ごしてほしいなと思います」
◆脅威の歌唱力!河本プロが歌うゴルファーへの「応援歌」は必聴です
河本結プロが歌う「Fight Song(ファイトソング)」は、YouTubeチャンネル「河本結ちゃんねる」にて絶賛公開中。本格的なボーカルブースで収録された歌声を聴けば、歌い出しから引き込まれてしまうこと間違いナシ! 前向きな歌詞に重ねられた、河本プロの今の想いを感じられる1曲を、ぜひ聴いてみてくださいね。
◆河本結プロ プロフィール
河本結プロ 1998年8月29日生まれ。愛媛県出身。163cm。2018年7月にプロテスト合格(90期生)。2019年「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」優勝。19年度賞金ランキング6位。2020年からは米ツアーに参戦。スポーツ歴/サッカー、空手、陸上。趣味/映画鑑賞、カラオケ。好きな色/ピンク。好きなスポーツ選手/イチロー、タイガー・ウッズ、トミー・フリートウッド。日本体育大学在学中。リコー所属。(写真/Getty Images)