若林舞衣子が決意!「思い切ったプレーでシーズン最後まで踏ん張ります」

こんにちは。若林舞衣子です。シーズンも押し迫って、みなさんにはいろいろと気にしていただいているかもしれませんね。自分で(メルセデスランキングが)下過ぎて(現在95位)一発逆転を狙うしかない位置にいることはわかっています。だから、ランキングなど気にせず、思い切ってプレーを続けています。

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◆「プライベートではこんなに考えすぎない……」気持ちの切り替え方は?

一時は、考えすぎて色々なことがわからなくなったこともありましたが、気持ちは切り替わっています。考えすぎていた時に、ふと気が付いたんです。「プライベートでゴルフしている時は、こんなに考えてないよね?」と。もちろん、プライベートのゴルフと試合でのゴルフは違います。けれども、試合だからと言って入れ込みすぎるのもよくない、と気が付いたのです。気持ちが入り過ぎてしまって、それが空回りする傾向にあったからです。

スイングのクセも強く出てしまっているので、もう1回しっかりと修正したいところです。試合会場では、芝から打てる素晴らしい環境を用意してくれているのですが、私は芝で練習するとどうしても“当てに行くスイング”になりやすい傾向があります。試合中にはもちろんそんなことはありませんが、ボールとのコンタクトを意識してしまうからでしょう。

一般の練習場でゴルフを覚えたということもありますが、マットの上からや、ティーアップして打つときは「ボールに当てよう」と思わず、スイングの中で勝手にボールに当たるのです。体幹も意識しやすいし、スイングそのものを修正するほうが、私には合っている気がするので、試合のときもあえて一般の練習場に行くなど対策を考えています。修正したスイングをコースでのプレーにつなげる、というプロセスを大事にしながら、やっていきたいですね。

◆岡本綾子さんのアドバイスで新たに意識したこと

10月末に、岡本綾子さんにゴルフを見ていただく機会がありました。パットについてもグリップを変えたり、色々と考えていたのですが「時にはルーティンを変えるのもいいことだよ」と言われました。なるほど、と思って、その週はパットのプレショットルーティーンを変えてプレーしてみました。いつもは、アドレスと同じように左目でカップを見て、素振りをしてからアドレスしていたのですが、これを大きく変えたのです。ボールの後ろに立って、目標と正対するようにして素振りをしてからアドレスに入ることを続けました。

毎回、それを意識していたのですが、ついうっかり、これまでのように構えてしまってから「違うじゃん」とやり直したこともありました(笑)。今年は、先輩である表純子さんのご主人、広樹さんがキャディーをしてくれているのですが、とうとう2人で笑ってしまったほどです。

コロナ感染もそうですが、それだけでなく、今年はいろいろなことのタイミングがうまくかみ合わないことが多かった気がします。試合に出られなかった日本女子オープンの週には、その後の試合に備えてトレーニングをしよう、と思っていたら腰痛になってしまったり……。誰が悪いわけでも、何が悪いわけでもないのになんとなく、かみ合わない。そんな年です。ツアーで長くプレーしていると、そういう年もあればビックリするほど色々なことがかみ合う年もあることはわかっています。それでもしっかりと結果を出すことが、私たちの仕事です。

あと一息、しっかり頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。

若林舞衣子 Maiko Wakabayashi 1988年生まれ、新潟県出身。165cm。11歳からゴルフをはじめ、アマチュア時代から活躍。2007年、プロテスト合格。翌年2008年「SANKYO レディースオープン」を20歳で初優勝。2016年に結婚し、2018年11月から産休に入り、2020年にはツアー復帰。21年の「GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ」ではツアー史上6人目のママさん優勝を達成。ツアー通算4勝。インスタグラム Instagram@maaaiko

取材・文/小川淳子 写真/Getty Images 

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