上質なエンタメで世界を席巻する韓国ですが、ドラマや音楽のみならず注目したいのがゴルフ事情。ゴルフ人口は日本を上回り、熱いゴルフブームが巻き起こっています。洗練されたゴルフファッションはもちろん、次々に登場する若手プロゴルファーたちにも熱い視線が集まっているんです。
今回は、“美と強さの象徴”「KLPGA広報モデル」として活動するプロゴルファー「イ・ソミ」選手をご紹介。プロゴルファーを志すには厳しい環境で育った彼女の考え方や練習方法は驚くことばかり。ぜひチェックしてください。
◆イ・ソミ選手のプロフィール&戦績をチェック♪
イ・ソミ
生年月日:1999年1月6日(24歳)
身長162cm
Instagram(@som_time_)
契約ウェア:Benjefe
◆夢多き“風の女王”がゴルフの道を選んだ理由は?
2017年9月にKLPGAに入会したイ・ソミ選手。2019年からKLPGAレギュラーツアーで本格的に活躍し、2020年には待望の初優勝。2021年、2022年にそれぞれ2勝をおさめ、一気に女子ツアーのスター選手に。通算5勝のうち、とくに風が強いといわれるコースで3勝を飾っており、ファンには“風の女王”と呼ばれるようになりました。
イ・ソミ選手の幼少期には、たくさんの夢があったそう。動物園の飼育員、警察官、医者、画家にピアニスト……と、テレビの影響を受けては憧れの職業がコロコロと変わるような、夢多き子どもだったのだとか。
そんな彼女がゴルフに触れるきっかけとなったのが、同じ 全羅南道の莞島(ワンド)郡 出身のプロゴルファー、チェ・キョンジュ選手。韓国男子プロゴルファーとして初めてPGAツアーで大活躍したスター選手で、人口約五万人とそれほど規模の大きくない莞島では、島全体でゴルフブームが沸き起こりました。チェ・キョンジュ選手が地元の子どもたちのためにと開校したゴルフ教室に参加したことが、彼女とゴルフとの出合い。チェ・キョンジュ選手の母校へ通い、プロへの道を志します。
ところが、彼女の熱意とは裏腹に、港町である莞島には、プロゴルファーを育成するにふさわしい環境が整っているとは言い難い状況でした。古い練習場でのスイング練習に、バンカー練習は砂浜でと、地道に努力を重ねたイ・ソミ選手。着実に実力を育て、2015年、2016年に開催された全国中高生ゴルフ大会では高等部で上位を記録。2016年の女子アマチュア大会での優勝を皮切りに、全羅南道で開かれるアマチュア大会でたびたび優勝を飾り、現在のスターダムへの道を切り開いていきました。
◆イ・ソミ選手が行っている“マル秘練習テク”は?
「ゴルフには一貫性が重要。コースに出るとどうしてもスイングが早くなったり、インパクトでリキんでしまうことがありますよね」とイ・ソミ選手。そんな彼女の驚きの練習法が“舌を噛んでのスイング練習”なのだとか。
「インパクト時顔面に力が入るのが、スイングがリキんでしまった証拠です。舌を噛んでスイングすることで、スイングが軽やかになり、インパクトの時にリキむことが少なくなりますよ」。
道具いらずで誰にでもできるので、練習の時にぜひトライしてみたい手法ですね。
ライター/全智愛(JEON JIAE)在日コリアン三世。学生時代にゴルフを始める。スコアは伸び悩むが飛距離に少しの自信あり。現在はゴルフ動画の編集や記事執筆をしながら、2児の母として奮闘中。
参考・引用
イ・ソミ選手 インスタグラム(@som_time_)
KLPGA公式YouTubeチャンネル