推しプロを間近で応援しよう!ゴルフツアー観戦の心得

はじめてのツアー観戦はわからないことがいっぱい。ツアーを存分に楽しむための見どころや心得をレクチャーします。

◆プロの個性を垣間見る貴重な時間と空間

各地で熱戦が繰り広げられているゴルフトーナメントツアー。元プロキャディのおだみなさんに見どころをお聞きしました。

「はじめて観戦するなら、ファッショナブルなプロも多く、雰囲気の華やかな女子ツアー、ゴルフの難しさやプレーの迫力を楽しみたいなら、男子ツアーがおすすめです。男子ツアーは総距離も長く、ゴルフの難しさを詰め込んだようなコースセッティングなので、見応えも充分。拍手や声援は選手の大きな励みになるので、ホール間の移動中などに『ナイスパー』などポジティブワードで声をかけてあげてください。推しプロだけでなく、同伴プレーヤーも応援することで組全体が盛り上がり、切磋琢磨してよいプレーを引き出せたら理想的ですね」

好きなプロについてまわる、難ホールでプロの攻略法を見るなど、観戦の方法や順路に決まりはありません。最終日に優勝争いを見たいなら、最終ホールに設置されるギャラリースタンドが特等席です(有料/無料は大会ごとに異なる)。

ただし、現場は真剣勝負の世界。観戦者のマナーも重要です。携帯電話はマナーモードにするなど、とくに音に関してはプレーの邪魔をしないよう配慮が求められます(詳細は次回)。

服装も自由ですが、ギャラリーはコース脇の傾斜面などを移動しなければならないため、歩き慣れたシューズが必須です。飲み物や食べ物は現地で購入できますが、小さな折りたたみ椅子(観戦用)、日よけ用の帽子やサングラス、虫除けスプレーは用意していくと便利です。

◆大迫力&感激 見どころはココ!

【見どころ1】参考になる女子プロのスイングや高いテクニック

スイングが美しく、シンプルにゴルフをする女子プロたち。小柄な選手が250ヤード以上軽々ボールを飛ばしたり、ライの悪いバンカーからきっちりピンに寄せたり……。簡単そうに見えるゴルフは真似できそうでなかなかできないのですが、無駄のないスイングや正確なアプローチ技術は、アマチュアゴルファーのよいお手本になるでしょう。

【見どころ2】男子プロの圧倒的な飛距離

間近で見る男子プロのショットは迫力満点! ティショットの圧倒的な飛距離はもちろんのこと、スイングスピードの速さ、弾道の高さやスピン量、ボールがゴーッと音をたてながら空を切り裂くように飛んでいく様など、男子プロならではの力強さがあります。

【見どころ3】女子プロの華やかな最新ファッション

選手の多くはゴルフアパレルメーカーと契約しています。最先端のウェアやシューズを身につけ、キャディバッグもヘッドカバーも最新モデル! ゴルフショップへ行かなくても、最新のゴルフファッションが勢揃いし、女子ツアーはとても華やか。ヘアアクセサリーやマニキュアなど、細部までこだわるおしゃれな選手もいて、見ているだけで楽しくなります。

【見どころ4】プロの個性や魅力

アイドル並みの笑顔を振りまくプロが豪快なショットを放つ。そのギャップは見ていて楽しいものです。逆に、コース内で厳しい顔をしているプロが、ホール間では案外柔和な表情だったりします。プロの集中力の高め方やルーティンなどテレビやインターネット画面には映らない部分、プロの素顔を、ぜひ発見してください。

【見どころ5】コースセッティングの難しさ

フェアウェイを絞ってラフを伸ばしたり、砲台グリーンの周囲の芝を刈り込んだりと、難易度の高いコースをより厳しい状態に整えたコースで開催されています。とくにグリーン攻略の難しさは見どころのひとつ。きわどいピン位置&硬いコンパクションを攻略するには、スピンコントロールやパットの精度が必須。難コースに挑むプロの技は必見です。

まだある!★こんなところもお見逃しなく!

弾道の高さや軌道、スピン量

□ コンパクトなルーティン

□ プロが歩く速さ

□ 女子プロの柔軟なファンサービス

□ 優勝争いの緊張感

□ スタート前の練習

読者アンケートより 私のおすすめ 観戦法

●キャディさんがどれだけプロに気を遣っているのかわかりました。(ある♪)

●緑に囲まれて気持ちがいいし、 キッチンカーなどもあってお祭り気分で楽しめます。(ayay)

●上田桃子プロのタオルを掲げて待っていたら、「ありがとう」と言ってもらえて感激。ほかのプロも、タオルを掲げていると挨拶してくれますよ。(りん)

●スタート前のプロの練習は必見!(ころころ)

●ショットを打つ直前までキャディさんや同伴プロと好きな食べ物についてなど普通におしゃべりをしているのが意外でおもしろかった。(なつ)

●小さな折りたたみ椅子があればラクに座れるし、人垣では踏み台にもなって便利!(ちゃぎ)

●スポンサーのイベントに参加するのが楽しみ。(なご)

教えてくれたのは…おだみなさん

元プロキャディ。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍プロのデビュー年からアメリカ本格参戦までの専属キャディとして転戦。学生時代はツアー会場でギャラリー誘導のアルバイトを経験。現在はゴルフ場でハウスキャディをしつつ、Regina-webでもゴルフに関する情報を発信。LINEスタンプ「キャディちゃんとゴルフ」シリーズも大人気!

Regina2023夏号より転載 イラスト/安藤直、おだみな(キャディ)  取材・文/大津恭子

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