国内女子ツアー第3戦、Vポイント×ENEOSゴルフトーナメントでは、鈴木愛プロが2週連続優勝を飾りました。なんとツアー通算20勝の達成です。アマチュア時代を含めると、289試合目での達成でした。
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◆20代で20勝できる人は限られている
2週連続で最終日最終組が同じ3選手という、ツアー史上初の珍事が発生したVポイント×ENEOSゴルフトーナメント。前週は鈴木愛プロが制したものの、敗れた小祝さくらプロと竹田麗央プロにとっては、これ以上ないリベンジの機会です。しかも、今回は3選手が7アンダーで並んでいただけに、どの選手にも勝つチャンスは十分あります。残念だったのは、荒天のため9ホールに短縮されたことですが、鈴木プロと小祝プロが通算10アンダーまでスコアを伸ばし、プレーオフに突入。2ホール目でパーセーブした鈴木プロに対し、小祝プロがボギーとしたため、鈴木プロの2週連続優勝が決定しました。
今回の優勝が、鈴木プロにとっては記念すべき通算20勝目となりました。「20代で20勝する人は本当に限られているので、自分がそこに入れたのはもちろん光栄に思います」。過去、JLPGAツアーで20勝を挙げた選手は16人いたので、鈴木プロは17人目となります。その16人を達成順に上げると、樋口久子プロ、岡本綾子プロ、大迫たつ子プロ、涂阿玉プロ、森口祐子プロ、吉川なよ子プロ、具玉姫プロ、不動裕理プロ、塩谷育代プロ、福嶋晃子プロ、全美貞プロ、横峯さくらプロ、アン・ソンジュプロ、李知姫プロ、イ・ボミプロ、申ジエプロです。
このうち、20代で達成したのは、樋口プロ、涂プロ、森口プロ、不動プロ、横峯プロ、全プロ、アンプロ、ボミプロの8人なので、鈴木プロは9人目となります。試合数では10番目での達成となりました。
◆今週は2度目の3週連続優勝を狙う
また、自身3度目の2週連続優勝となりましたが、実は19年に樋口久子三菱電機レディス、TOTOジャパンクラシック、伊藤園レディスの3週連続優勝が自己最高記録になっています。もしも今週開催のアクサレディスゴルフトーナメントで優勝すると、2度目の3週連続優勝となります。ちなみに、過去3週連続優勝を2度達成した選手はいません。もっとも、3週連続優勝を達成した選手も07年の全プロと鈴木プロだけなのです。
ただ、出場3試合連続となると、アニカ・ソレンスタムプロ、福嶋プロ、宮里藍プロがいます。ソレンスタムプロはさらに2試合伸ばした5試合連続優勝を達成しており、これが連続優勝の最多記録になっています。鈴木プロがどこまで記録を伸ばすか気になるところですが、トレーニングにより体力の心配はなく、スイング改造で技術向上、メンタル面でも隙がないだけに、今週の大会で優勝してもおかしくありません。
「目標は永久シード（通算30勝）です。永久シードを取れる選手は日本人ではなかなかいないと思いますが、自分は目指せるところにいると思うので、また1勝、1勝挙げられるように頑張るだけです」と、気持ちを新たにした鈴木プロ。いよいよ30勝達成もその視界に入ってきたようです。
