国内女子ツアー第4戦、アクサレディスゴルフトーナメントでは、最終日が中止となり、臼井麗華プロがツアー初優勝を飾りました。黄金世代と呼ばれる98年度生まれとしては、実に14人目のツアー優勝者です。そこで、今回は臼井プロについての数字を調べてみました。
◆なるか自己最高の年間獲得賞金額
臼井プロがアクサレディスゴルフトーナメントで優勝を飾った年齢は25歳108日で、これはツアー初優勝を飾った年齢順では149番目でした。ちなみに、試合数は123試合目、アマチュアでの出場を含めると133試合目でした。133試合目でのツアー初優勝は262位タイのスピード記録です。ただ、ツアー初優勝を飾った選手が307人いることを考えると、比較的優勝するまでに時間がかかった方かもしれません。
今回獲得した賞金は1800万円でしたが、最終日が中止だったため加算額は75パーセントとなり、1350万円に。生涯獲得賞金は7640万9934円(271位)となりました。臼井プロがこれまで最も賞金を稼いだのは、賞金ランキング45位で初シードを獲得した20‐21年シーズンの3879万9185円です。これに続くのが、賞金ランキング59位だった19年の1978万499円です。今季は残り30試合以上に出場可能なので、自己最高の獲得賞金額となる可能性は十分にあります。
また、栃木県鹿沼市出身の臼井プロですが、同県出身のプロとしては 斎藤裕子プロ、甲田良美プロに続く 史上3人目となります(日本女子プロゴルフ協会に登録されている出身地別)。優勝人数3人は都道府県別でいうと21位タイ。蛇足ですが、ツアー優勝者を輩出していない県は10県ありました。
◆アイアンショットの正確性がアップ
臼井プロにとって、アクサレディスゴルフトーナメントが今季初めて出場した大会だっただけに、部門別データを昨年(14試合出場)と比べるのもどうかと思いますが、多少の傾向は分かると思います。まず、大きく異なるのはパーオン率です。昨年は53.7037パーセントでしたが、今年は83.3333パーセントと大きく上がっています。また、リカバリー率も58.4000パーセントから83.3333パーセントとやはり大きく上がっています。
「シーズンオフにトレーニングを行い、体脂肪率を1・5パーセント下げ、体重を4キロ増やして51キロにしました」と語っていた臼井プロ。ドライビングディスタンスを見ると、昨年は234.54ヤード、今年は237.50ヤードとそれほど変わっていません。ただ、「初日のドライビングディスタンス計測ホールでミスショットしちゃたんです。全体的には上がっています」と本人が言うように、パワーアップに成功して飛距離自体は伸びているそうです。また、ドライバーだけでなく、アイアンの飛距離も伸びているとのこと。以前よりも短いクラブでグリーンを狙えるようになった分、パーオン率が上がったのかもしれません。
リカバリー率に関しては、以前からアプローチには自信があると語っていましたが、さらにコースマネジメントを徹底したことで、寄せやすいところに外す機会が増えたと思われます。
「30歳まではなんとかツアーで頑張りたいです」と今後の抱負を語っていた臼井プロ。現在行っているアパレル系の仕事を軸にビジネスを展開するそうです。それまでは、ゴルフに集中すると断言。黄金世代では14人優勝していますが、複数回優勝は6人しかいません。7人目の複数回優勝者になることを30歳までに達成して欲しいですね。