年間トップテン回数をはじめ“部門別ランキング”現在3冠! 河本結プロの強さの秘密を探る【国内女子ツアー豆知識】

国内女子ツアー第22戦、NEC軽井沢72ゴルフトーナメントは、河本結プロが5年ぶりとなるツアー2勝目を飾りました。米ツアー挑戦に失敗するなど、ここ数年は思うような成績を残せなかった河本プロ。今季は明るい笑顔で上位に入る回数も多く、優勝するのも近いと思われていましたが、ようやく実現した形です。

年間トップテン回数は1位タイ

今回の優勝で河本結プロは、今季13度目のトップテン入りを果たしました。これは、竹田麗央プロと並ぶ第1位の記録です。3位タイとなる12回には、小祝さくらプロと高橋彩華プロが並んでいます。年間トップテン回数の記録(90年以降)としては、06年の大山志保プロが作った28回が最高記録となります。今季は残り14試合のため、全てトップテン入りしたとしても27試合と、残念ながら大山プロの記録を塗り替えるのは難しいようです。

ちなみに、同記録の歴代2位は07年の上田桃子プロと15年のイボミプロが作った23回です。こちらの記録を上回るチャンスはまだあるので、河本プロと竹田プロにはぜひ頑張ってほしいところです。

河本プロは、年間トップテン回数以外にも現在1位を保持している部門別記録があります。パーオンホールでの平均パット数バウンスバック率です。

前者はパーオンしたホールに限っての平均パット数となります。こちらは1.7350となっていますが、なんと歴代3位(90年以降)の数字です。歴代1位は昨年、山下美夢有プロが作った1.7256です。歴代2位は12年に全美貞プロが作った1.7299となります。河本プロは、1.70台を切ることを目指しているそうですが、1・72台を切るだけでも偉業といえるでしょう。後半戦次第ですが、まずは山下プロの記録を塗り替えるかどうかに注目したいところです。

◆歴代3位のバウンスバック率

次に、バウンスバック率ですが、ボギーかそれよりも悪いスコアをマークした直後のホールで、バーディかそれよりもいいスコアでホールアウトした率のことを言います。要するに、この数字が高ければ、悪いスコアを叩いてもすぐにそのミスを取り返しているわけです。気持を切り替えるのが上手く、メンタル的に強い選手だと言えるでしょう。
現在、河本プロは26・2295パーセントを記録しています。これも歴代3位(03年以降)の数字であり、歴代1位は13年のアンソンジュプロがマークした26.3804パーセントです。歴代2位は10年にタミー・ダーディンプロがマークした26・2570パーセントです。

パーオンホールでの平均パット数と比べると、バウンスバック率の方が、歴代1位を狙えそうに見えますが、河本プロがボギー以上のスコアを叩いたときは、ぜひ次のホールのスコアに注目してみましょう。

写真/Getty Images