今季5勝目の竹田麗央プロ、年間記録の更新を期待されるのはどのスタッツ?【国内女子ツアー豆知識】

今週は国内女子ツアー第25戦、ゴルフ5レディスは荒天のため36ホールに短縮されましたが、竹田麗央プロが通算10アンダーで今季5勝目を飾りました。シーズンもこれから佳境に入っていきますが、今後の活躍次第では年間記録を更新するスタッツも出てきます。果たして記録を塗り替えそうなスタッツとは?

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◆メルセデスランキング歴代1位になるにはあと4勝か

ゴルフ5レディスで今季5勝目を挙げ、メルセデスランキング1位の座をガッチリ守っている竹田麗央プロ。ポイント数は2174.51ポイントと、ただ一人2000ポイントを超えています。過去最高のポイント数は22年に山下美夢有プロが記録した3441.28ポイントですが、果たしてこの数字をクリアできるでしょうか。

山下プロが22年にゴルフ5レディスを終了して時点でのポイント数は1979.81ポイントと、現在の竹田プロを下回っています。ただ、その後の山下プロは公式競技のJLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップを含めた3勝を挙げています。少なくとも、竹田プロにはポイント数が高い公式競技で1勝、さらに通常の大会で2勝を挙げるか、通常の大会で4勝ぐらい挙げておきたいところです。

◆平均ストロークは記録更新の可能性大

メルセデスランキングよりも歴代記録の更新が望めるのは、平均ストロークです。現在、竹田プロの平均ストロークは69.3475で1位ですが、この数字をキープできれば歴代1位となります。

平均ストロークとは総ストローク数を総ラウンド数で割ったもので、まさにその選手の上手さを表す数字です。これまで70台の壁をなかなか破ることができませんでしたが、19年に申ジエプロが69.9399で初めて60台をマークしました。それ以降、22年に山下プロが69.9714で日本人初の60台をマーク。さらに翌年は69.4322でジエプロの記録を更新しました。

竹田プロが後半戦で大きく崩れない限り、山下プロの記録を更新するでしょう。それだけ今の竹田プロには安定感があります。ゴルフ5レディスでもここ一番でのドライバーショットは300ヤード近い距離を出していましたし、セカンドショットの正確性、ショートゲームの冴えにも驚かされました。

もっとも、竹田プロ自身は平均ストロークの更新など興味がないようです。ただ、ジエプロや山下プロが60台をマークしたことに関しては、当時からすごいなと思ったらしく、自分がツアーに参戦するようになったら、60台を一つの目標にしたいとは語っていました。実質ツアー3年目にしてその願いを叶えそうなのは驚きですね。

平均ストロークの数字を小さくする原動力となっているのが、パー5での平均スコアです。現在4.5455ですが、このままいけば歴代1位です。しかも、過去に4.6を切った選手がいないだけに、それも同時に達成したなら快挙といえるでしょう。

どちらにせよ、今季の竹田プロの成長ぶりには目を見張るものがあります。どこまで各部門の数字を伸ばしていくのか、しっかりと見届けたいところですね。

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