今季2度目の完全優勝を達成した竹田麗央プロ、歴代最多はだれ?【国内女子ツアー豆知識】

国内女子ツアー第26戦、ソニー日本女子プロゴルフ選手権は、竹田麗央プロが通算19アンダーで制しました。今季2度目の完全優勝だっただけに、竹田プロの強さがよけいに際立ちました。そこで今回は完全優勝をクローズアップしてみました。

◆上位はレジェンドばかり

ご存知の方も多いと思いますが、完全優勝についてもう一度おさらいしてみましょう。簡単にいえば、初日から最終日まで首位の座を明け渡すことなく、毎日リーダーボードの一番上に名前を掲げたことを完全優勝と言います。ただ、厳密には首位タイも含まれるので、必ずしもリーダーボードの一番上に名前があるとは限りません。それでも、順位はずっと1位か1位タイをキープしています。

ソニー日本女子プロゴルフ選手権での竹田麗央プロは、初日に8アンダーをマークして単独首位に立つと、以降だれにも並ばれることなく、毎日単独首位で終わりました。本当の意味での完全優勝といっていいでしょう。実は今季2勝目を飾ったフジサンケイレディスクラシックでも、初日から最終日まで単独首位を守り続けた完全優勝を飾っています。こんな優勝を今後も続けると、初日に竹田プロが単独首位に立ったときは、なかなか追いつくことができないという認識を他のプロに与えそうですね。

実は、過去にその認識を与えた選手がいました。レジェンドの樋口久子プロです。なんと完全優勝を達成したのはダントツの17回。一度トップに立ったら、他の選手を寄せ付けない強さがありました。

せっかくなので、完全優勝が多い順に見ていきましょう。第2位は13回の涂阿玉プロです。やはりレジェンドは試合運びも完璧だったといえますね。第3位は3人います。岡本綾子プロ、大迫たつ子プロ、そして不動裕理プロの8回です。やはり皆永久シードを獲得しているレジェンドが顔をそろえました。

◆完全優勝は心技体が充実している証拠

第6位は森口祐子プロと申ジエプロの7回です。第8位は安井純子プロ、竹田プロの叔母である平瀬真由美プロ、全美貞プロ、そして鈴木愛プロの6回でした。鈴木プロは今年の明治安田レディスで6度目の完全優勝を達成しています。今後も回数を増やす可能性は十分あるでしょう。

ちなみに、完全優勝を達成したことがある選手の総数は125人と、意外に多く感じます。ただ、近年は4日間大会が増えているだけに、以前よりも達成するのは難しいかもしれません。今季は3人、昨年も3人でした。

初日から首位に立つとそれだけプレッシャーも大きくなると言います。そのプレッシャーを跳ね除け、最後まで逃げ切った選手には心技体がバランスよく備わっているのでしょう。今後、どのような選手が達成するのか要注目ですね。

写真/Getty Images

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