国内女子ツアー第27戦、住友生命Vitalityレディス東海クラシックは、岩井明愛プロが通算16アンダーで優勝しました。今回の優勝でメルセデスポイントを200ポイント上乗せしましたが、今季の岩井プロは海外メジャー5戦すべてに出場。一度も予選落ちすることなく、そこでもメルセデスポイントを稼いでいます。果たして、海外メジャーでどれだけポイントを獲得したのでしょうか。
◆海外メジャーで最も稼いだプロのポイントは1113.99
メルセデスランキング1位が年間女王となるシステムになって今年で3年目を迎えました。トーナメントでの順位によって与えられるポイントが異なり、その総合ポイントが最も多い選手が1位となります。ポイント数は、国内の試合で3日間大会なら優勝が200ポイント、4日間大会の優勝が300ポイント、公式競技での優勝が400ポイントになります。さらに、海外メジャーで優勝すると800ポイントを獲得できます。
当然、海外メジャーでは2位以下のポイントも高く、単純計算で同じ順位なら3日間大会の4倍のポイントを獲得できると考えましょう。これは、海外メジャーで活躍する日本選手が増えてほしいというJLPGAツアーの願いが込められているからです。
それでは今年、海外メジャーで最もポイントを稼いだ選手はだれでしょうか。ちなみに、海外メジャーのポイントを加算できるのは、JLPGAツアーの出場資格を保有し、なおかつ今シーズン、JLPGAツアーに出場している選手に限られます。第1位は、アムンディ エビアン選手権で優勝し、全米女子オープンでも6位タイに入った古江彩佳プロです。なんと1113.99ポイントを獲得。JLPGAツアーには3試合しか出場していないにもかかわらず、メルセデスランキングでは9位に入っています。
続いて第2位は、610.77ポイントを獲得した山下美夢有プロです。全米女子プロで2位タイに入ったのが大きいようです。山下プロはJLPGAツアーで未勝利ながら、メルセデスランキングでは2位につけているのも納得ですね。
そして第3位は、415.44ポイントを獲得した申ジエプロです。やはり、全英女子オープンで2位タイに入ったのが大きいと言えます。ただ、ジエプロはJLPGAツアーではまだ11試合にしか出場していないため、メルセデスランキングでは16位となっています。
◆岩井明愛プロは海外メジャー5試合すべて予選通過
そのジエプロとわずかな差で第4位となったのが、岩井明愛プロです。415.00ポイントと0.44ポイント及びませんでした。明愛プロは海外メジャーでの最高順位は全英女子オープンの7位タイですが、今季は5試合すべてに出場し、すべて予選通過しています。シェブロン選手権では30位タイ、全米女子オープンでは74位、全米女子プロでは32位タイ、アムンディ エビアン選手権では10位タイでした。
コツコツと海外メジャーでポイントを稼いだわけですが、JLPGAツアーでも3勝を挙げており、国内外で活躍していると言っていいでしょう。現在メルセデスランキングは4位ですが、さらなる上位進出も十分考えられます。
今年は先に挙げた4人のほか、12人が海外メジャーでポイントを獲得しました。それだけ日本選手のレベルが上がっている証拠だと思われます。ちなみに、現在メルセデスランキング1位の竹田麗央プロも海外メジャーでは207.60ポイントを獲得しています(第6位)。
写真／Getty Images
