佐藤心結プロのツアー初優勝で03年度生まれの優勝者が6人に!

国内女子ツアー第30戦、スタンレーレディスホンダでは、佐藤心結プロが通算15アンダーでツアー初優勝を飾りました。03年度世代では6人目のツアー優勝者となります。彼女たちを“ダイヤモンド世代”と呼ぶ声もありますが、果たして他の世代は何人勝っているのでしょうか。

◆03年度世代は史上8位タイの優勝者数

JLPGAツアー歴代優勝者には、1人で数十勝も挙げている選手が何人かいるので、世代別の優勝数=最強世代とは言いにくいでしょう。やはり、優勝者の人数が最も多い世代を最強世代と呼んだほうがいいと思われます。優勝者の人数が最も多いのは、98年度世代の15人です。数年前から1位の座についていますが、今年に入ってからも臼井麗香プロ、天本ハルカプロが初優勝を飾り、さらに数字を伸ばしています。まさに黄金世代と呼ばれる所以でしょう。

優勝者人数、第2位は87年度世代の10人です。その後、69年度世代、82年度世代、88年度世代、92年度世代の8人が続きます。

先週の大会でツアー初優勝を飾った佐藤心結プロは03年度世代ですが、同世代の優勝者数は6人となり、歴代では8位タイとなっています。今後上位にいくにはさらなる優勝者が必要となります。ちなみに、03年度世代の優勝数は佐藤プロの初優勝でちょうど20勝となりました。驚くのは、その半数以上に当たる11勝を今季挙げていることです。というのも、竹田麗央プロが7勝、川﨑春花プロが3勝を挙げたことが大きく、今季の優勝数は世代別で見ても98年度世代の5勝を上回っています。ある意味、03年度世代が、今最も勢いのある世代だと言えるかもしれません。

その他の注目世代としては、今季初優勝を飾った安田祐香プロがいる00年度世代の優勝者人数も気になるところですが、5人と思ったほど多くありません。優勝数は19勝ですが、古江彩佳プロ、西村優菜プロ、吉田優利プロは米ツアーを主戦場としており、国内ツアーに専念していれば、もっと数字は上がっていたと思われます。

◆早くも年間2億年突破の竹田プロ

何といっても現在03年度世代を引っ張っているのは竹田プロです。スタンレーレディスホンダでは今季3度目の2週連続優勝こそならなかったものの、単独4位に入り、賞金720万円を手にしています。これで今季の獲得賞金額は2億119万1850円となり、早くも2億円を突破しました。過去年間2億円を突破した選手は5人(イ・ボミプロ、稲見萌寧プロ、古江彩佳プロ、小祝さくらプロ、山下美夢有プロ)いて、竹田プロは史上6人目となります。しかも、出場30試合目での達成は過去最速です。

今季は残り7試合となりますが、優勝回数同様に獲得賞金額の数字もどこまで伸ばすのか要注目ですね。ちなみに、獲得賞金額の過去最高は20-21年シーズンに稲見選手が記録した2億5519万2049円です。

写真/Getty Images

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