プロ生活の振り返りと、彼女が描く“これから” イ・ボミの素顔に迫るスペシャルインタビュー

惜しまれながらも昨年秋、国内女子ツアーから引退したイ・ボミプロ。現在は韓国を拠点に活動していますが、今年はRegina Open 2024に参加してくれました。そこで、現在の彼女の素顔をもっと知るためにインタビュー。今の生活や日本での友人関係、美へのこだわりや、女性ゴルファーへの思いを存分に語ってもらいました。

◆旅行に料理にゴルフにと自由に過ごしています

——現在はどのような生活を?

イ・ボミ(以下ボミ)おかげ様で自由な時間を過ごしています。家にいる時間がたくさんあるので、会いたいときに家族や友達と会ってリフレッシュできるのは最高です。ただ、選手生活が長かったこともあり、「これで大丈夫なのかな?」っていう不安も……。本当は気楽に過ごしたいんですが、まだ緊張感はありますね。

——引退後、仲のよかった日本選手と会う機会はありましたか?

ボミ 上田桃子さんや原江里菜さん、有村智恵さん、柏原明日架ちゃん、小祝さくらちゃんとは仲良しでしたが、なかなか韓国には来られないようです。せっかく来てくれることがあっても、自分が仕事で日本へ行っていたりとか、すれ違いが何回かありました(笑)

——体型維持の秘訣を教えて!

ボミ 結婚後は食事を出前に頼っていましたが、どうしても味付けが濃かったり、油っぽいものが多くなりますよね。なので、最近は自分で料理をする機会を増やしています。揚げ物を避け、身体にいい野菜を炒めたり。運動は週に1度のランニング。あとは住まいが14階なので、階段で上がるようにしています。じつは住まい自体も高台にあるので、歩いて帰るだけで結構運動になるんですよ。

——スキンケアの方法は?

ボミ 最近は化粧品にこだわるよりも、頭皮や顔、首のマッサージをして、むくみをとることを大切にしています。

——今回、Regina OPENに参加していかがでしたか?

ボミ 女性ばかりのコンペは初めてでした。しかも、ドレスコードがなんと私の勝負カラーの「レッド」じゃないですか。みんなが可愛くコーディネートしているのを見て、私自身すごく勉強になりました。1日でしたが、華やかな雰囲気を味わうことができて楽しかったです。

——ゴルフ初心者の女性にアドバイスを。

ボミ 腕前に自信がなくても、常にウェアを可愛く着て、身だしなみは整えてほしいですね。知らない人が自分を見ても、しっかりウェアを着こなしてると思わせてほしいです。身だしなみが整っていればスコアが悪くても、「今日は調子が悪いんだな」と思われます。ところが、身だしなみがだらしないと「だろうね」と判断されがちなんです。スコアにとらわれず、自分のスタイルや雰囲気を作り出すことを楽しんでもらえればと思います。

——最後に女性ファンへのメッセージを。

ボミ ツアーでは日本の女性ファンと接する機会も多かったんですが、引退後にこのような機会を持てて本当に感謝しています。久々に「可愛い」とも言ってもらえました。今後こういったイベントでお会いする機会もあると思いますが、今回参加できなかった方にもお会いできたらいいですね。次回からは私のレッスンが始まります。じっくり読んでぜひゴルフ上達に役立ててください。

イ・ボミプロに質問!

Q.引退してやってみたかったことは?

A.アラームなしで寝たいだけ寝る(笑)

Q.得意料理を教えて!

A.チェユッポックン…豚肉と野菜をコチュジャンで炒めた、韓国の家庭料理です。

Q.好きな韓流ドラマが知りたい!

A.「涙の女王」と「レッド・スワン」。本もドラマもサスペンスが大好き!  「レッド・スワン」は、主人公が元プロゴルファーという設定なんですよ。

Q.今、行きたい旅先は?

A.済州島! 旅行好きなので、これからのシーズンは海外にも出かけようかなと思っています。

Q.今の生活で楽しんでいることは?

A.旅の計画を立てたり、料理すること…「あれ食べたいな」って思ったら作るようになりました。

Q.手放せない美容アイテムは?

A.マーク&ロナの美容パック。この夏から日本でも展開されているみたい。おすすめです。

◆イ・ボミプロ/profile

1988年生まれ。韓国出身。延田グループ所属。2011年に来日し、15〜16年には2年連続の賞金女王となる快挙を達成。「スマイルキャンディ」の愛称で親しまれ、多くのファンに愛された。日本通算21勝。昨年10月の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」を最後に、惜しまれつつ日本ツアーを引退。

Regina2024秋冬号より転載 撮影・写真提供/高橋淳司、Getty Images 取材・文/山西英希 

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