ゴルフは自分との戦いです。自然を相手に、自分をコントロールしながらプレーする。難しいことですが、そこがゴルフの醍醐味でもあります。ズルズルと悪い方へと引きずられていくこともあれば、調子が良くても落とし穴にはまることもある。そんな時の考え方や対処法を知っているだけで、上手にセルフマネジメントができるので、頭の隅に入れておいて下さい。
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ゴルフはミスをするスポーツと心得る
何年も何年も、ひたすら練習して試合をしている私たちプロでも、ミスが出るのがゴルフです。アマチュアのみなさんがミスをするのは当たり前のこと。まずはそう考えましょう。
私たちの場合、1打に賞金がかかっています。時にはたった1打で賞金が何百万円も変わってしまうことがある。それだけではなく、その後のゴルフ人生を左右することもあります。けれども、みなさんは違います。ミスをしてもお金がかかっているわけではないし、人生が変わるわけでもない。そう考えてまずは肩の力を向くことです。
不安を抱く必要はありませんが、自分に過度な期待もしないこと。ミスして当たり前だと思えばいいのです。少し気持ちが楽になったでしょう。
ミスをしてしまったら、まずそれを受け入れる。私が聞いた話では、縄文自体の人は現代人より3倍も空気を吸い込むことができたそうです。野生動物と戦わなければならない時代には、危機に面して呼吸がそれほど大事だと言うことだと理解しています。
現代人でも、深呼吸するだけで心が落ち着き、体もリラックスできます。そして、自然に集中力もあがります。だから、ミスをしてしまったら、まずは深呼吸。これで、あわててミスを続けてしまうことを、極力減らします。また、意識して笑顔でプレーを楽しむことも大切です。 水を飲んだり、アメをなめたり、チョコレートを口にしたりするのもおすすめです。一息入れることで気持ちを切り替えることができるからです。
笑顔で肩の力を抜く
緊張する場面や、ミスをした後は肩に力が入りやすくなります。こうなると体が思うように動かず、ミスを誘発してしまいます。これを防ぐには、意識して笑顔になることです。笑顔になると、首元が緩んで肩の力が抜けます。皆さんのゴルフは仕事ではありません。笑顔でプレーを楽しむことが、ミスを減らし、スコアアップにつながるのですから、こんなにいいことはありません。「笑顔でプレー」を合言葉にするだけで、スコアはよくなるのです。だまされたと思ってやってみてください。
取材&文/小川淳子