フェースの開閉を少なくして、スイングをコンパクトにする分、ミート率がアップする!方向性と距離感を合わせやすいのが“ライン出し”の特長です。アゲンストに強いだけでなく、ボールが沈んでいるとき、ディボット跡や芝が薄いところから打つときにも有効というメリットがあります!そこでパーオン率が昨季4位、19年は6位と女子ツアー界随一のショットメーカー・松田鈴英プロにライン出しのコツを聞きました!まずはアドレスからレクチャーしてもらいましょう♪
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◆スイング中はワキを開けちゃダメ
私がライン出しで意識しているのは、出球です。通常よりも低く打ち出したいので、ボールを半個分ほど右に置き、ハンドファーストに構えます。スタンスは肩幅。6対4の割合で左足に体重を多く乗せ、インパクトの形をアドレスから作っておくイメージです。クラブを短く持って、できるだけ下半身を動かさずに、胸を右に向ける動きだけでクラブを上げます。トップでは、通常、右耳の高さまで手元を上げていますが、ライン出しでは右肩の高さ、もしくはそれよりも低い位置でOK。このとき、両ヒザは正面を向いているのが理想です。ダウンスイングでは、右に回した胸を正面に戻しながらクラブを下ろします。上体が左に突っ込んだり、ボールをすくおうとしないように気をつけましょう。
インパクト後は、ボールの先のターフを薄く長くとるつもりで、ヘッドを目標に向けて出していきましょう。このとき手首のローテーションをできるだけ抑えるのがコツ。あとは左肩よりも少し低い位置に手元を上げていきます。
バックスイングでは右ワキが、フォローでは左ワキが開かないようにすること。練習場では両ワキにヤーデージブックなどを挟んでボールを打ち、それが落ちないように振り抜く練習を私はしています。
背筋を真っすぐに伸ばしてアドレスし、両ヒザを少し外側に向ける。ツマ先とヒザの向きを合わせれば、スイング中にヒザが流れることなく、股関節を動かしやすくなる
バックスイングではヒザを動かさずに、胸だけを目標の反対側に向ける。背中が反ったり、上体が右にスエーしないように注意しよう
ダウンスイングでは右ワキを締めた状態でクラブを下ろす。上体が前に突っ込んだり、極端に右肩が下がるのはNGだ
フォローではヘッドを目標に向かってできるだけ低く真っすぐ出していく。ヘッドで芝をズズズッとこするイメージを持とう
フォローでは両手が体の近くにあり、ヘッドが体から遠い位置にあるのが理想。手を返すと、ヘッドか体の近くにくるので要注意
◆松田鈴英プロのポイントはココ!
右ワキにヤーデージブックやヘッドカバーを挟み、それが落ちないようにスイングする。左ワキでも試してみよう
◆教えてくれたのは…
松田鈴英プロ
1998年生まれ、滋賀県出身。167cm。10歳でゴルフを始める。高校卒業後はキャディのアルバイトをしながらプロを目指し、2017年、二回目のプロテストで合格。ルーキーイヤーの2018年から2年連続でシード権をキープ。2019年度賞金ランク32位。クラブ/ブリヂストン ウェア/アンパスィ 所属/ニトリ instagram@reimatsuda01