90切りを目指すなら、アプローチの種類を増やすのが欠かせません。今回はグリーン奥からのアプローチ。下りで距離感を合わせるのは難しい状況ですが、どうするとよいのでしょうか。仲宗根プロに聞いてみました!
パーを増やして90切り!花道からのイージーミス撲滅しよう!【仲宗根澄香が教える】
◆手首を使わずに腕の形をキープしよう
グリーン奥からのアプローチは下りで距離感を合わせるのが非常に難しい状況です。特に短い距離でミスしやすい人はフェースを寝かせたり、振り幅を大きくしすぎている。だから、グリーン奥からの距離であれば、フェースの角度をあまり変えずパターを打つ感覚が理想です。そこで大切になるのが落とし場所のイメージ。下りのアプローチはインパクトで緩みやすく、ザックリのミスが出る可能性が高い。緩まないためにも振り幅を決めてから打つのがオススメです。
次に打ち方のポイントですが、グリーン奥は左足下りになっていることが多いので、傾斜に逆らわずに傾斜なりに構えます。このとき必ずロフトが立つということを認識してください。だから出球は自分が思っているよりも低く出ます。それを無理に上げようとするからダフリやトップが出るんです。
出球が低いので、パター打ちのほうが距離感を合わせやすいと思います。
◆短い距離で緩まないためにはパター打ちでフォローを低く出す
◆ポイント(1)傾斜に逆らわず左足体重をキープ
左足下がりでは傾斜に逆らわずに、左足体重で構える。ヒザ、腰、肩のラインも傾斜と平行に構える
◆ポイント(2)右手のヒラがフェース面の感覚
★手で投げる距離感で!
イメージ通りの場所にボールを運ぶにはフェース面の向きがポイントになる。落とし場所を見ながら、右手をフェース面だと想定すればフェース面を管理しやすい
◆ポイント(3)体重配分を変えずにロフトを立てて打つ!
パター打ちではスイング中も体重配分を変えることなく振る。フェースの開閉を抑えて、ロフトを立ててハンドファーストで打つ
◆教えてくれたのは、仲宗根澄香選手
なかそね・すみか/92年生まれ。千葉県出身。昨年のQTを5位で通過し今季の出場権を獲得。日本女子オープンで3位Tに入るなど好成績を残しており、優勝まであと一歩まで来ている
ALBA810号より転載 写真/上山敬太 構成/出島正登 取材協力/石岡ゴルフ倶楽部