女子プロがなぜスコアをまとめられるのかといえば、グリーン周りからのアプローチで確実にパーセーブしているからです!
そこで、花道、ラフ、バンカー越え、左足下がりといった状況でどう打てばいいのか、女子プロに聞いてみました。どうやら状況に応じた打ち方に徹することがアプローチを成功させる秘訣のようです!
合わせて読みたい:【村田理沙プロが先生】バンカー越えのアプローチはどうやって打つ?
合わせて読みたい:【下川めぐみプロが先生】いつも80台で回るためのいろは・アプローチ編【“3回素振り”でバンカー越えを狙え!】
◆手首ではなく体でクラブを上げよう
ボールを上げる高さによってフェースの開き具合も変わりますが、基本はサンドウェッジのリーディングエッジを時計の1時に合わせるイメージで開きます。左足をボール1個分ほど後ろに引いてオープンスタンスに構えたら、左足に体重の6割を乗せましょう。スイング中にふらつかないよう土台となる下半身を安定させ、スタンスの向きに沿ってクラブを上げて下ろすだけです。
を使いすぎるとトップが出るので、バックスイングでは手首のコックを使いません。胸を目標と反対に向けるつもりで、上体を捻転させてクラブを上げましょう。ダウンスイングからインパクトまで手を返さずに、フェースを開いたまま振り抜きます。ソールを芝の上で滑らせながら、バンカーショットのイメージでヘッドをボールの下に入れていくと、ボールは高く上がります。
フェースを開いて構えてもスタンスなりに振り抜けば、ボールはピンに向かって飛んでいく。また、フェースを返さず、ヘッドをボールの下に入れるとロフトどおりに高く上がる
フェース面を右に向けつつ、ロフトが大きくなるように構えることで、ボールが高く上がるようになる
バックスイングでは左足に体重を6割乗せたまま上体をしっかりと捻転させながらクラブを上げていく
手首のコックを使ってクラブを上げてしまうと、トップなどのミスが出やすいので気をつけよう
極端にクラブを短く持ったほうが、ヘッドをコントロールできる分、ミスが少なくなる
◆教えてくれたのは…
宮里美香プロ 宮里美香プロ Mika MIYAZATO 1989年生まれ、沖縄県出身。160cm。8歳からゴルフを始める。2003年、14歳260日という史上最年少で「日本女子アマ」優勝。高校卒業後の2008年、米ツアーQTで出場権を得、プロ転向。2009年から米ツアー参戦。2010年と、2013年にスポット参戦で「日本女子オープン」優勝。2012年、「セーフウェイ クラシック」で米ツアー初優勝。2017年に米ツアーシードを失い撤退。2019年より主戦場を日本女子ツアーに移す。2019年度賞金ランク34位。所属/ニチコン。Instagram@ mikamiyazato_official
ALBAドライバー・アイアン・アプローチぜんぶ女子プロに教わろう! 2020年版掲載 編集/島村涼 撮影/相田克己 岩本芳弘 上山敬太 河橋将史 佐々木啓 鈴木祥 福田文平 富士渓和春 村上航 山上忠 米山聡明