ミドルアイアン攻略!ヘッドの軌道をなぞってから打ってみよう

いざゴルフを始めたものの、どのように練習していいのか、こんなライからどうやって打てばいいのかなど、分からないことってありますよね。そこで初心者やゴルフ歴が浅いゴルファーに役立つテクニックを、国内女子ツアーで2勝を挙げている西山ゆかりプロにアドバイスしていただきました! 

第5回は『ミドルアイアンの練習法』についてです。

西山ゆかりプロのレッスンはこちら!

Q:6番、7番アイアンといったクラブでボールを上手く打てません。何かいい練習法はありますか?

A:スイングを腰の高さで止めて、フェースの向きを一度確認してからボールを打ちましょう!

ショートアイアンに比べると、確かにミドルアイアンはロフトが小さく、クラブも少し長くなっている分、難しく感じる人もいると思います。ただ、そういう人に共通しているのは、やっぱり手打ちなんですよね。スイング中に体がしっかりと回っていないため、クラブヘッドが正しい位置に戻らず、ダフリやトップといったミスが出てしまうと考えましょう。

クラブヘッドが正しい軌道を描きさえすれば、ミドルアイアンでもナイスショットは十分可能です。その確率を高めてくれるのが、背骨を中心とした体の回転です。バックスイングでは胸を目標の反対に向けて、フォローでは胸を目標に向けます。その際、頭の高さや位置をキープしたまま体を回転できれば、自然とヘッドは正しい軌道を動きます。

注意点は、クラブフェースの向きです。正しいフェースの向きは、バックスイングでヘッドが右腰の高さに来た際、正面を向きます。厳密に言うと、リーディングエッジの角度と上体の前傾角度がほぼ同じになります。フェース面が真上や真下を向くのはNGです。

フォローではヘッドが左腰の高さぐらいにきたときに、フェース面が後ろを向き、リーディングエッジの角度が上体の前傾角度とほぼ同じになります。

練習場では、バックスイングとフォローでスイングの動きを止めて、フェースの向きを確認してからボールを打つようにしましょう。

ヘッドが右腰の高さにきたとき、リーディングエッジの角度と上体の前傾角度が同じになるようにしましょう

フェース面が下を向くと上体とリーディングエッジは同じ角度になりません

フォローでもリーディングエッジと上体の角度が同じになるようにします

ボールを打つ前に、バックスイングでのヘッドの位置とフェースの向きをチェックしたら、フォローでのヘッドの位置とフェースの向きをチェックしましょう

◆さらにワンポイント!フォローでのヘッドの位置をイメージしながら打ちましょう!

さすがにスイング中はヘッドの軌道やフェースの向きまではチェックできません。アドレスからテークバックに移行したら、考えることはただ一つです。先ほど確認したフォローの位置にヘッドを通すことだけを考えましょう。

手順としては、ボールを打つ前にハーフショットの素振りを行い、バックスイングでのヘッドの位置とフェースの向き、フォローでのヘッドの位置とフェースの向きを確認したら、アドレスに戻り、何の考えずにクラブを上げて下ろします。もうここでは、ボールを上手く打てるかどうかは考えません。先ほどのチェックで残像としてあるフォローでのヘッドの位置に振り抜ことだけを考えます。もちろん、体の回転も忘れないようにしましょう。

スイング中はチェックしたフォローの位置に向かってヘッドを振り抜きます。その際、なるべく頭を動かさず、背骨を中心に胸を右に向けたら、左に向ける動作を行いましょう

◆教えてくれたのは…西山ゆかりプロ

1982年生まれ。神奈川県出身。2008年に26歳でプロテストに合格し、30歳でステップ・アップ・ツアー初優勝、33歳でレギュラーツアー初優勝。国内女子ツアーでは2勝を挙げている。

◆取材協力/藤沢ジャンボゴルフ

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画像/藤沢ジャンボゴルフオフィシャルHPより

300打席、最長266ヤードと日本でもトップクラスの規模を誇り、広々としたキレイな施設がゴルフ女子にも愛される「藤沢ジャンボゴルフ」は、今年50周年を迎える大型練習場。より“上達”できる優れた練習環境を追求し続けるとともに、女性支配人の理念による抜群のホスピタリティで「充実したゴルフライフのサポート」「居心地の良い空間」を提供してくれる“ゴルファーのオアシス”! 打席には様々なライを再現した傾斜打席や測定器を兼ね備えた特別打席もあり、アプローチ練習場、バンカー打席、パッティング練習場も備えています。

撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 取材協力/藤沢ジャンボゴルフ

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