フェアウェイウッドのミート率アップ!トップで一度止まってクラブを下ろそう【米澤有プロLESSON!】

フェアウェイウッドを使いこなせるようになると、女性ゴルファーは一気にラウンドが楽になります。ティショットが飛ばなくてもパー4で3オンできる確率が高くなるからです。ただ、思うように打ちこなせていないのも事実。そこで、今回は米澤有プロに、フェアウェイウッドのミート率を高めるためのコツを教えてもらいましょう!

米澤有プロ

ドライバーの体重移動はスタンス幅の中で行いましょう!【米澤有プロLESSON!】

◆自分がどこを向いているのかを常にチェックしましょう

フェアウェイウッドのショットを成功させるために大切な要素が2つあります。アドレステンポです。このうち、アドレスが成功率の9割を占めると考えて下さい。というのも、目標に対してスクエアに構えていない人があまりにも多いからです。典型的なのが、目標の右を向いて構えている人。ところが、自分は目標に対してスクエアに構えていると思い込んでいるため、クラブの入り方がおかしくなるわけです。当然、ミスショットも出るし、ミート率も下がります。

反対に考えれば、アドレスさえ狙ったところに構えていれば、ミスショットの確率は低くなります。まずは目標に対していかにスクエアに構えられるかを考えましょう。ただ、残念ながら特効薬はなく、地道な練習に頼るしかありません。練習場では打席のマットを利用し、マットのラインどおりに構えたら、自分がどこに対して構えているのかを必ず確認しましょう。そのときの感覚を体に覚え込ませることが大切です。ゴルフの場合、目標に顔を正対しない分、自分の視覚と実際の向きに誤差が生まれます。その誤差を少しでも小さくするためにも、目標に対してスクエアにアドレスすると、目標はこういう感じで見えるんだという視覚に慣れることです。

さらに、実際のラウンドでミスショットしたときは、自分の足元にクラブを置き、どこを向いて構えていたのかを必ずチェックしましょう。自分のクセを理解できます。

次にテンポですが、これは打ち急ぎを防ぐことです。打ち急ぐとどうしてもクラブがスイングプレーンから外れ、ミート率が下がる原因となります。スイングプレーンに沿ってクラブを下ろしてくるには、ダウンスイングに入る前に一度スイングの動きを止めることです。動きを止めることによって、テンポが速くなるのを防ぐことができ、正しい軌道の上をクラブが動くようになります。

自分が目標に対してスクエアに構えているかどうかを常にチェックすること。その際、目標の見え方にも慣れておきましょう

自分では目標を向いて構えているつもりでも、実際は目標の右を向きがちです。このまま目標に向かってスイングするとカット打ちになり、スライスや引っかけが出るので気をつけましょう

トップで一度動きを止めると、ダウンスイングでは正しい軌道でクラブが下りてきます

◆ドライバーの7~8割の力で打ちましょう!

フェアウェイウッドはドライバーと違い、地面の上にあるボールを直接打たなければいけません。しかも、ショートアイアンのように、ボールの近くに立つこともできないので、難易度がさらに上がります。間違いなく難しいクラブだといえますが、アベレージゴルファーはそのことを理解していません。ドライバーと同じように10割の力、もしくはそれ以上の力で大きく振ろうとします。

さらに、ティグラウンドのように比較的平らなライでもないところからでも平気で打とうとします。正直、アベレージゴルファーが傾斜やラフからフェアウェイウッドを使って、簡単にナイスショットが出るようなクラブではありません。

ドライバーを10割の力で振っているとしたら、フェアウェイウッドは7~8割の力に抑えましょう。スイングも当然コンパクトにするべきです。マン振りはあり得ないと考えましょう。また、ラフに入ったらボールが浮いているとき以外は使用するべきではありません。特に傾斜は禁物です。

あとはすくい打ちをできるだけ避けましょう。ボールを上げるのはロフトです。自分で上げようとすると、間違いなくトップやダフリなどのミスが出るので気をつけましょう。

打ち急ぐことなく、テンポよくスイングできれば、ミスショットは抑えられます

◆米澤有プロ/プロフィール

1989年生まれ、大阪府出身。168cm。B型。大阪府高校ゴルフ選手権女子の部で優勝を果たし、頭角を現す。ステップ・アップ・ツアーやレギュラーツアーに出場するかたわら、TVや雑誌をはじめとしたメディアでも活躍中。 インスタグラムアカウント(yu.u.yonezawa) 

撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 取材協力/オールドオーチャードゴルフクラブ【PGM】

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