アベレージゴルファーがスコアを縮めたいのであれば、パッティングのストローク数を減らすことです。スタート前にしっかりと準備をしておくことで、パット数を減らすことは十分可能です。むしろ、そのような準備をしていないからパット数が多いとも言えます。今回は確実にパット数を減らせる練習法を紹介するので、ぜひ身につけましょう。
左足下がり、左足上がりの傾斜から打つ場合、体重移動は厳禁です!
Q:正直、パッティングが苦手で、3パットがたくさんあります。どうしたらパッティングの回数を減らせるのでしょうか?
A:まずは当日のグリーンに合わせた距離感を身につける練習をお勧めします!
パッティングを上達したいなら、スタート前は練習グリーンへ必ず足を運ぶことをお勧めします。練習グリーンには必ずカップやターゲットがあるので、7~8メートル先にそれらの目標がくるようにボールをセットします。他のゴルファーも練習しているので、ボールを数多く用意するのはNGです。2、3個あれば十分でしょう。
次に、その目標に対してボールを転がしますが、カップインさせるつもりでストロークすること。ただし、ここで大切なのはカップインさせることではありません。あくまでも、自分のタッチがグリーンに対して合っているかどうかを確認することが狙いです。
仮にカップをショートすれば、自分の感覚よりもグリーンが重めなんだなと判断し、カップをオーバーしたなら、自分の感覚よりもグリーンが速いんだなと判断します。その際、ボールを打ったところから止まったところまで歩測すること。この振り幅で打ったらこれだけ転がるんだと頭の中にインプットします。
次に、先ほどの感覚を生かして、5歩先に目標を見つけてストロークしましょう。最初に転がしたとき12歩だったなら、その半分よりも少し弱めのストロークで打てば5歩だなという考え方です。5歩の感覚が合ってきたら、10歩先の目標に挑戦しましょう。
5歩、10歩の感覚をつかんだら、最後にショートパットの練習をして終了です。
ボールから7~8メートル先に目標を見つけ、自分の感覚でボールを転がします
ボールがどれだけショートしたのか、オーバーしたのかを確認します。その際、ボールが止まったところまで歩測をして、自分の振り幅に応じた距離を把握しましょう
カップから5歩、10歩のところからボールを打ち、タッチを合わせる練習をしましょう
◆さらにワンランクアップ! 時間とスペースに余裕があるなら15歩の距離感も身につけておきましょう!
土、日曜日のラウンドだと、朝の練習グリーンは混雑しているゴルフ場が多いので、10ヤード以上の距離を打つのは難しいかもしれません。その場合は、本番で15歩の距離を迎えたら、10歩で身につけたタッチよりも少し強めに打つことです。スタート前の練習を行わず、いきなり15歩の距離を打つよりはかなりの確率でカップに寄ると思います。
平日のラウンドで、練習グリーン上に人が少なければ、15歩の距離を実際に打ってみましょう。その距離間を身につけておけば、実際のラウンドで15歩の距離を迎えた時による確率はさらに上がります。
アベレージゴルファーの場合、残念ながらグリーンを狙うショットやアプローチがピタッとピンそばにつく機会は少ないと思われます。したがって、ミドルパットやロングパットが残りやすい分、3パットをしないように長い距離のタッチをスタート前に身につけておくことは大切です。さらに、コース内のグリーン上で得た情報で微調整する習慣をつけておくと、パッティングのスキルはどんどん上がっていきますよ。
本番でストロークするときは、カップまで歩測し、それに応じた振り幅で打つことだけに集中しましょう
◆秋山真凜プロフィール
秋山真凜(あきやま まりん)/1996年10月12日生まれ、福岡県出身。158cm。プロ野球「ソフトバンク」前監督で野球解説者の秋山幸二氏の娘。ベストスコア69を記録した中学時代からプロゴルファーを目指し、数々のジュニア大会で好成績をおさめる。TPI Golf Lv.2 Junior Lv.2を取得。現在は、リポーター、スポーツキャスターとして、ゴルフ番組をはじめ多数のメディアに出演。特技は英語、韓国語で、2021年のZOZO CHAMPIONSHIPでは、タイガーウッズ氏のラウンド後のインタビューも担当。『秋山真凜のYouTubeチャンネル』/インスタグラム(@marin_akiyama)
◆取材協力/南総カントリークラブ
撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 衣装提供/テーラーメイドゴルフ