100切りにはワキ締め練習法&アドレス確認が効果的!【石坂翔子プロが、最短“100切り”のコツ教えます!】

100切りを目指す女性ゴルファーに伝えたいゴルフの基本。今回は効果的な練習法を石坂翔子プロが紹介します。練習場でただボールを打っていても上達しません。特に、ミート率が低い、ショットが曲がる人にこそ適切な練習法が必要です。ぜひ実践してスコアアップに役立てましょう!

石坂翔子プロが100切りしたい読者モデルにレッスンします!

【Q】「スイングをきれいにしたいし、上達もしたい…。どんな練習をしたらいいですか?」

【A】「脇にタオルを挟んだままボールを打ったり、アドレスの向きを確認しながら練習してみましょう」(石坂プロ)

ビギナーやアベレージゴルファーのスイングを見ると、脇が開いてしまう人が意外と多いように感じます。バックスイングで右脇が開いてしまうと、どうしてもアウトサイドからクラブを下ろしてくるため、カット軌道になり、スライスが出ます。もしくは、上体が目標方向に突っ込んでボールを正確にヒットできません。また、左脇が開いてしまう人は手打ちの人が多いようです。どちらもきれいなスイングとは言えないでしょう。

スイング中に脇が開かないようにすると、スイング軌道が正しくなりますし、ミート率もアップします。ドリルとしては両脇にタオルやヘッドカバーを挟んでの素振りがお勧めです。脇を締めるイメージをつかんだら、10球ほどでいいので実際にボールを打ってみましょう。使用クラブは8、9番アイアンかピッチングウェッジです。いきなり振り幅を大きくすると上手く振れずイメージしづらいと思うので、きちんとボールを打てるようになったら振り幅を大きくしましょう。このとき、挟んだタオルが落ちても構いません。無理のない範囲で練習してください。

両脇にタオルを挟んでもいいですし、右脇のみ、左脇のみでもOKです。大切なのは、脇を開かずにスイングする感覚をつかむこと。感覚をつかんだら、脇に何も挟んでいなくても、挟んでいるとイメージしながらボールを打ちましょう。普通に練習をしていて、ボールが当たらなくなったら、またこのドリルに戻って感覚を掴むのが有効です。

練習場へ行けない人は、自宅でタオルを挟んだときのスイングをチェックしてください。テークバックではどこにクラブヘッドが上がっているのか、腰の高さまでクラブを上げた時はどうなのかなどをチェックしておき、実戦のときに役立てましょう。スイング軌道が正しくなるので、ボールの曲がりを抑えられますし、スイングもきれいになります。

右脇にヘッドカバーを挟み、落ちない程度の振り幅でボールを打ってみる。クラブがアウトサイドから下りてこないのでスライスを防げる

同様に左脇にヘッドカバーを挟んだ状態でボールを打ってみよう

◆クラブを足元に置いて向きを確認すること

次にお勧めなのは、アドレスの向きをチェックすることです。ビギナーやアベレージゴルファーは、自分がどこを向いているのか把握していないことが珍しくありません。例えば、いい当たりだけどボールは目標の右へ向かって飛んで行ったとします。ああ、これはミスショットだなと思うかもしれませんが、実はアドレスで体のラインが右を向いているだけで、ある意味ナイスショットなんです。にもかかわらず、一生懸命に目標へ向かって打とうとしますが、それは目標の左へ打ち出す練習をしているだけで、スイングを崩す要因となります。

まずは自分がどこを向いているのかをしっかりとチェックすることが大切です。手順としては何も置かずに目標を決めてアドレスします。両足のツマ先に当たるようにクラブを置いてみましょう。それを後方から見て、どこを向いているのかを確認します。目標に対してスクエアに構えているなら問題ありませんが、右や左を向いている人は修正しましょう。

ボールと目標を結んだラインに対して平行になるようにクラブを足元に置きます。それに両足のツマ先を着けて構えましょう。右や左を向いていた人は違和感を覚えるかもしれませんが、慣れることが大切です。

さらに、そのクラブとクロスするように、左足の少し内側に別のクラブを縦に置き、その延長線上にボールをセットします。あとはその状態でボールを打つだけです。

ボールと目標を結んだラインと平行になるようにクラブを足元に置き、そのクラブとクロスするように左足の少し内側に別のクラブを置きます。その延長線上にボールをセットしましょう

目標に対して体のラインをスクエアに合わせていれば、目標に向かって飛んで行く確率も高くなります。練習中はマメにチェックするように心がけましょう

慣れるまでは大変ですが、アドレスの向きは上達への第一歩だと考えましょう

◆100切りを目指す読者モデル・Mamiさんの感想は?

「最初は脇にタオルを挟んだり、足元にクラブを置くと、スイングしづらい感じはありましたが、慣れてくるとボールを狙った方向へ打ち出せるようになりました♪」

教えてくれたのは…石坂翔子プロ(ダンロップスポーツマーケティング)

1995年生まれ、東京都出身。JLPGAティーチングプロフェッショナルA級。ダンロップクラブドクターとしても活躍中。ゴルフ好きの両親に勧められて、小学生の頃からクラブを握る。高校は名門、杉並学院に入学しゴルフ部に所属。大学でもゴルフを続け、2017年にダンロップスポーツマーケティングに入社。

コンスタントに100切りを目指す読者モデル/mamiさん、Remiさん

mamiさん〈ゴルフ歴2年、ベストスコア97(100切りを1度だけ!)、平均スコア105〉、Remiさん〈ゴルフ歴:1年3ヶ月、ベストスコア100(しかも2回!)、平均スコア107〉

mamiさん、石坂プロ、Remiさん

撮影/村上悦子 取材・文/山西英希 撮影協力/アクアラインゴルフクラブ【アコーディア・ゴルフ】

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