吉川桃プロがアマチュア女性ゴルファーとプレーをしたり、レッスンをする中で、多く寄せられる質問やパターのお悩み、吉川プロが気づいたアマチュアならではのクセがあると言います。今回は、代表的な“アマチュアパターあるある”をピックアップして解説していきます。
第1回は【腕の三角形＆五角形問題】です。
◆腕の形に気を取られるあまり、肩に力が入っていませんか？
吉川プロ「パターは“三角形や五角形を保って打つ”とよく言われますが、形を意識しすぎるあまり、肩に力が入っていたり、脇が詰まりすぎていたり、逆に空きすぎていたり……とストロークに悪影響を与えるような持ち方をしている人を見かけました」
◆三角形の人に多いNGパッティング例
「腕で三角形を作り、ギュッと力を入れすぎて握っている悪い例です。肩が前に出たり、上に上がったりしやすく、全体的にカタイ印象で、胸の下も窮屈そうですね。また、パターをスムーズに動かせないので、体の軸がブレて、頭まで動いてしまっています」
◆五角形の人に多いNGパッティング例
「今度は、五角形の場合の悪い例です。アドレスでは脇が空いて、肘が外（左右）を向いてしまっていますね。これだと逆に、腕が動かしやすくなりすぎて、ストロークがブレてしまいます。また、手首を使うことが容易になってしまうため、手首で調子を合わせる悪い癖がついてしまいます。五角形の人は、ぐらぐらとパターが泳いでしまっている人が多い印象でした。
いずれも五角形や三角形を保とうとするあまり、ストロークが正しくできていないのです」
◆パターの長さは適正？ パターを正しく握ってチェック！
「私自身は三角形タイプなので、三角形の握り方をお教えしましょう。
まず、脇をしめ、肘は自分の体のほうに向けます。手のひらは向かい合わせではなく、上向きになりますね。
その状態のまま（脇をしめたまま）、グリップを握ります。
こうやってグリップできるパターが、長さとライ角が自分に合っているパターです。自分に合っていなければ、正しくパッティングできません。とくに高身長でない女性の場合、パターが長すぎる可能性があります。長すぎるために、トゥが浮いてしまったり、ボールを遠くに置いて脇が空いてしまったりしているケースもあります。
もしくは、（長いので）グリップエンドをぎりぎり握っているために、肘が曲がってしまっている人も」
「パターの正しいアドレスは、脇がしまっていることと、肘から下の腕とパターが一直線であることが大事です。トゥが浮いていたり、腕とパターで「くの字」になっている場合は、パターが合っていないかもしれませんので、一度確認してみることをおすすめします」
吉川桃プロ／2017年プロテストに合格。JLPGA 89期生で、勝みなみ、新垣比菜らが同学年のプロ同期。2019年の下部開幕戦「rashink×RE SYU RYU／RKBレディース」で初優勝を飾る。美白の美人プロとしても注目されている。インスタグラム＠mmoo.3509
撮影／尾島翔太 取材･文／大津恭子 撮影協力／南総カントリークラブ
