【動画&連続写真付き】ライを活かしてランを稼ぐ!FWが秋冬ゴルフの最強の武器です!

飛距離が出にくい冬ゴルフを制するチャンスは“FW(フェアウェイウッド)”にあり。ランが出やすい薄い“冬芝”とFWの相性は抜群です。「球が上がらない」「トップしちゃう」と苦手意識を持つ女性ゴルファーこそ、秋冬ゴルフはFWを武器にして! セカンドショットはキャリーだけでなく、ランでしっかり距離を稼いで、スコアアップを狙いましょう。

◆「FWのあるあるミスを克服して飛距離を伸ばすコツを教えます!」(飯田真梨プロ)

「私の場合、3Wは20yd、5Wは15ydで計算しています!

飯田真梨(いいだまり)プロ/…1995年生まれ、東京都出身。身長170cm。ティーチングプロフェッショナル資格 A級。名門・日本大学ゴルフ部に所属し、全国女子大学ゴルフ対抗戦で優勝。現在はステップアップツアーやレギュラーツアーでも活躍

◆飛距離が伸び悩む秋冬はランを伸ばすことが重要

夏場と違い、秋冬はウェアを着込む分、体の回転がスムーズとは言えません。それがスイングに影響するとヘッドスピードが落ち、ボールが上がりにくいのでキャリーが落ちます。その傾向はウッドにもアイアンにも言えますが、秋冬のメリットは、芝が枯れ、地面が硬くなっている分、ランが多く出ることです。当然、弾道が低いと、よりボールは転がります。ロフトが小さいフェアウェイウッドの方が、弾道が高いアイアンよりもランを稼げるんです。

冬場は、私の感覚では3番ウッドで20ヤード、5番ウッドで15ヤードのランが出ます。もちろん、地面が乾いているときに限ります。ただ、真冬や早朝のスタートで地面が凍っているときはさらにランが伸びるチャンスがあります。30〜40ヤードのランが出ることも珍しくありません。チョロやダフリといったミスさえしなければ、夏場のナイスショットよりも飛距離を稼げる可能性があるだけにオススメです。

ただ、凍った地面が溶けてくると雨天のラウンドと同じになるので、逆にランが抑えられます。したがって、ランを稼げるチャンスはまだ地面が凍っている朝方、そして氷が溶けて濡れた地面が乾いてくる午後のラウンドです。そのことを踏まえ、キャリーが落ち気味の秋冬こそ、積極的にフェアウェイウッドを使い、キャリーをランでカバーしましょう。

◆そもそも…どうして冬芝で飛距離が伸びるの?

冬場は芝が枯れてボールに対する抵抗が小さくなります。さらに、地面が凍っていたり、乾いて硬くなっていたりすると、ボールの推進力が高まり、ランが増すので飛距離が伸びるんです。

◆連続写真と動画でチェック!秋冬でも飛距離が伸びるフェアウェイウッドの基本のスイング

ソールを滑らせるイメージを持つと芝が薄い秋冬でもロフト通りにボールは飛んでいきます。グリップの力を抜き、クラブヘッドが大きな円を描くスイングを心がけましょう。

【1】スタンス幅は肩幅よりも少し広め。ボールは左足カカトよりも1個分内側に。

【2】クラブヘッドで大きな円を描くイメージで。

【3】ボールの右サイドを注視し、体の軸を左右に傾けない。

【4】切り返しと同時に、左足に体重を移動

【5】インパクトではアドレスの位置にヘッドを戻す

【6】ヘッドを目標に向かって低く長く出す

【7】フィニッシュでは左足に全体重を乗せる

◆動画でもチェック

 ◆ココがポイント

クラブヘッドは低い位置から下ろし、低い位置へと振り抜きます。スイング軌道ではインサイドから下ろし、インパクトゾーンはストレート。フォローではそのまま目標に向かって振り抜きましょう。

◆連続写真で見る、アイアンとの打ち方の違い

【1】スタンス幅は肩幅ぐらい。ボール位置はFWよりもさらに内側

【2】トップはFWより小さめ。胸を目標の反対に向ける

【3】ボールは打ち込まず、横から払うイメージ

Regina2023秋冬号より転載 撮影/山代厚男 取材・文/山西英希 撮影協力/美浦ゴルフ倶楽部【GRAND PGM】

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