コースや練習場で、ボールを打ってスキルアップするのもいいけれど、じつはイメージトレーニングも、女性ゴルファーにとって欠かせない練習法です。プロの動きを見て、同じように自分がスイングしている姿を思い描くのがコツ。鏡の前でマネするのも効果的です!
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◆沈んで伸びるタテの動きと、軸の回転が生む飛距離と方向性
足の使い方には、ヨコ(ホリゾンタル)、回転(トルク)、タテ(バーティカル)があります。前回ご紹介した鈴木プロのヨコ優位な動きに対し、渋野プロはタテ優位の動きが特徴です。バックスイングでしっかり右足を踏み込んだら、インパクト直前で左足を強く踏み込んで伸び上がっています。この動きで地面の反力を最大限に得ることができ、自分の持つ力以上のパワーが手に入ります。ぜひトライしてください。
◆大きなスイングアークとフットワークで飛ばす
重心は5:5
背骨に適度に斜度がついている。胸板が開いていると、斜度がつかない。
この時点で右足の踏み込みがMAX!
右の足の裏で地面を踏んでいる。ヒザは流れていない。
軸の斜度はアドレスと同じ!
アドレス時の軸の斜度が変わっていない。カラダの位置を変えず、回転によってパワーを生んでいる証拠。
頭はターゲットと逆に動いている
左ヒザがインパクトの前に伸びきっている。左足を強く踏み込んで伸び上がる力がクラブを加速させる。
フォロースルーが大きくなる
頭の位置が、インパクト時と変わっていないため、フォロースルーが大きくなる。
まだ頭の位置が変わらない。重心がナチュラルに左に乗っていく
Finish!
◆解説してくれたのは…
石井忍プロ。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ入り。ツアーに参戦。2010年よりコーチに転身し、プロをはじめ多くのプレーヤーをサポート。また、雑誌やネットを中心としたメディア活動など、多岐にわたり活動中。千葉市と東京・神保町、赤坂にてゴルフスクール「ACE GOLFCLUB」を主宰。実戦的かつ理論的でわかりやすいレッスンに定評がある。
渋野日向子プロ。1998年11月15日生まれ/2018年プロテスト合格/2019年度「全英女子オープン」優勝、国内ツアー4勝、賞金ランク2位/岡山県出身/サントリー所属。
Regina 2020年初夏号より掲載 撮影/渡辺義孝、村上航、Getty Images エディター/たかはしよし子