ドライバーをもっと気持ちよく、もっと飛ばすために。今すぐできるコツを、森田理香子プロに教えてもらいます。「黄金世代を中心に、今年勝利を挙げている若手プロの大きな特徴のひとつが、フェアウェイキープ率の高さ。勝利のカギを握る曲がらないドライバーショットの秘密をスイング写真で解説します!」
トップとフィニッシュの形は9時↔3時の動きで自ずと決まる!森田理香子ドライバーレッスン
◆小柄でも十分戦えるのは、全身を使って打っているから!
古江彩佳、西村優菜、そして山下美夢有。彼女たちに共通するのは、身長150㎝台前半ということ。それでいて平均飛距離が3人とも230ヤード超え(!)。今季8勝(※2021年9月22日時点)と絶好調の稲見萌寧の239ヤードと比較しても、遜色ナシ。ドライバーの飛距離に身長は関係ない?
「今、活躍しているプロたちは小柄でも驚くほど飛ばしますよね。クラブの進化も当然ありますが、みんな全身を思い切り使って打っているのがビッグドライブの理由です。とくに山下さんは、すごく安定したアドレスといい、厚く緩まないインパクトといい、理想的なスイングの持ち主。グリップエンドと体の距離が常に一定ですし、ウェアにたくさんシワができるくらい、しっかり体をひねれている。両腕もずっと伸びていて、切り返し時も緩んでない。全身の力を全部インパクトにぶつけられています。今季、初勝利を挙げたばかりですが、もっともっと勝ちそうな予感」(森田理香子プロ)
私たちに真似できることって、ありますか?
「連続写真や動画を見て、ぜひイメトレを。あとは次回紹介する自宅でできるトレーニングを!」(森田理香子プロ)
◆お手本は身長150cm、平均飛距離230ヤードの山下美夢有(やましたみゆう)プロ!
◆美しい“9時”のテイクバック
◆左足への体重移動もバッチリ
◆頭の位置が最後までブレない
◆横からもチェック! どっしり安定感あるアドレス
◆右足体重でパワーを集約
◆体全体を使ってインパクト!
◆両腕がしっかり伸びたまま!
山下美夢有プロ…2001年生まれ。大阪府出身。身長150cm、体重52kg。5歳でゴルフを始め、高校3年生の時にプロテスト合格。同期は西村優菜、吉田優利、笹生優花など。今年4月の「KKT杯バンテリンレディスオープン」で初優勝。次世代を担うひとりとして、注目を集めている。
◆解説してくれたのは…森田理香子プロ
1990年生まれ、京都府出身。身長164cm。8歳からゴルフを始め、18歳でプロテスト合格。2010年、「樋口久子IDC大塚家具レディス」にて初優勝。プロ6年目の2013年、関西出身選手として初の賞金女王に。ツアー通算7勝。現在は一線を退き、ツアー解説など幅広い分野でゴルフに携わっている。今春よりゴルフウェアブランド「yummy rose」をプロデュース。Instagram(@1_rikako)ではプライベートも公開。
Regina2021秋冬号より転載 撮影/角田慎太郎(Gran) 山下プロ撮影/佐々木 啓 エディター/一寸木芳枝