慣れが生む自己流の変なクセついていませんか?
Regina誌でもおなじみのティーチングプロ勝又優美さん。彼女いわく、「大事なのは、“わからなくなったときは、ここに戻ればいい”という、拠りどころとなる基本」。それさえしっかり出来ていれば、そんなに心配することはないのだとか。「ミスには必ず原因があります。実はそれがごくごく、基本的な部分だったりするんですね。特に女性に多いのは、グリップとボールの位置。慣れていくうちに、なぜかどんどん自己流というか、クセがついてしまっている方が多い印象です」 では、どうしたら?「まずは自宅の鏡を使って、徹底的に基本が出来ているかを点検すること。あとは週1回、30分でいいので練習場で球を打つこと。打つ際は特定のクラブだけを練習するのではなく、全番手を偏りなく打ってください。また、ラウンドが近づいてきたら、30ヤードくらいのアプローチを重点的に打つのもおすすめです」 さぁ、基本の見直し点検してみましょう!
基本の見直し点検<1> 正しいグリップできてますか?
ボールが左右にブレる原因は意外にもここ
まずは、握った右手の親指と人差し指が作るVが右の首筋を指していることを確認。重要なのは、指で握ること。よく「ゆるく握って」と言われた結果、ふにゃふにゃ握っている女性が多いですが、指で握れば腕に力を入れずに、グリップを固定できますよ。
基本の見直し点検<2> ティの高さ合ってますか?
ドライバーヘッドからボール半分出ていればOK
カラフルでデザインがキュートなティに心奪われて、ティの高さが一定しない…では、本末転倒。ドライバーを打つ際のティの高さは、ヘッドからボール半分出ているのを目安に。自信がない人は、目盛りつきのティを買うと合わせるときに便利です。
基本の見直し点検<3> 正しい位置にボールは置けていますか?
ドライバー:左足かかとの延長上
アイアン:スタンスに対して中央
パター:センターからボール半個ぶん左
ここがいちばんの落とし穴! こまめにチェックを
アイアンやパターに比べて、圧倒的に間違えてしまいがちなのがドライバー。特によく見られるのは、極端なハンドファースト。グリップエンドが体から左にはみ出ていたら、アウトと思って。また、球が右に行くという人ほど、ボールが中央に置かれているケースも多いです。
基本の見直し点検<4> 目標に対してスクエアに構えられてますか?
体ごと目標に向いていないかチェック!
肩が地面と平行かどうかチェック
鏡とアラインメントスティックを使えば一目瞭然!
どんなに上達しても、ひょんなきっかけで右に向いてしまうという女性、非常に多いです。理由は簡単。クラブ自体は目標に対してまっすぐ構えられていても、自分の目線はそのラインより左方向にあるため、つい右へと構え直してしまうから。自分の“左肩越しの目線”とクラブのフェース面との距離を覚えておいて。
教えてくれたのは…
ティーチングプロ
勝又優美さん
『KEN HORIO GOLF ACADEMY ビームス&ウィンズステーション校』(☎03-3214-0800)でレッスンを担当。インスタやツイッターでもゴルフ情報を発信中。
Regina冬号 P90から抜粋
撮影/浮田秀人 取材&文/一寸木芳枝