「100切りは果たせたけれど、90台がなかなか続かない!」。それは、中級者レベルに突入したゴルファー共通の課題です。偶然ではなく、安定して90台でまわるための基本を学びましょう。
できないことには挑戦しない!
プロが驚くほど“超ポジティブ”に攻めのゴルフをするのが、100前後のアマチュアゴルファー。成功したことのないショットや、練習したこともない技に挑戦するのは、コース本番でやることではありません。「やっぱダメだった~!」を極力なくし、チャレンジではなく1打1打確実な方法を選択して。
お悩み:深~いバンカーに入ってしまった…。
自分の背丈よりも高いバンカー。フェースを開いて…とレッスンで習ったことを思い出し、カッコイイところを見せたい!だが、これほど高い壁に立ち向かうのは、実ははじめて。
正解:確実に出せる方向を探して打つか、アンプレ宣言をする。
100以上の人は、バンカーでフェースを開いていないことが多く、出せるバンカーと出せないバンカーが理解できていない人もいる。脱出が難しければ出せる方向を探すか、1打罰でアンプレ宣言を。(※2019年1月のルール改正では、バンカーに入ってしまったボールは、アンプレ宣言をすれば2ペナでバンカー外に出して打つことが可能になりました。これまでは元の位置から打つか、バンカー内での救済のみ(いずれも1ペナ)でしたが、今回の改正で、もうひとつアンプレの選択肢が増えることになりました。詳細は「2019年、ゴルフの規則が生まれ変わります!ゴルフ新ルール15のポイント」を参照)
お悩み:ピン方向の木が邪魔だけど、ピン狙いもできそうだ!
こんな微妙な場所に打った自分がバカ。でも起死回生の挽回ショットが打てるかも。狭くても、ピン方向の空間を狙っちゃおう!だって、ピンが見えているんだもの!
正解:極力広い空間を探して、確実にフェアウェイに戻す
もっとも広い空間からフェアウェイに戻すのが基本。枝に当たらないように低く打ち出して。フェアウェイに届かなかったり、フェアウェイに届かなかったり、フェアウェイを通り越して向こう側のラフに行かないよう、距離感も大事。フェアウェイに戻すだけでもちゅい事項が多いのに、ピン狙いは無謀!
お悩み:強い前下がりの傾斜面。右はOB、左は林かぁ…
そのまま打つと、右に出てOBになりそう。左寄りに打ちたいけど、左には林があって邪魔。こういうときは、フックボールを打てばいいんでしょ?うまく曲がれば、グリーンオンしちゃうかも!
正解:フェアウェイのいちばん広いところに刻むべき
前下がりのラフから正確なフックボールを放つのはプロでも至難の業。一縷の望みを託すのでなく、なるべく広くて平らなフェアウェイを狙うべき。前下がりはボールが右に出やすいので、ボールがつかまる8Iなどでラクに打って。
Regina 2016年冬号掲載 撮影/内藤サトル イラスト/いいあい レイアウト/アトム☆スタジオ エディター/大津恭子 監修/矢崎和