ゴルフ脳を鍛える!コースマネジメント基本の「き」【5】どう攻める?実践レッスン9&10

ショットは上達しているのになかなかスコアが縮まらない。気持ちはピンに向かっているのにボールが届かない…。そんなゴルファーは攻め方に勘違いがあるのかもしれません。前回のアプローチ編の続き&パター編をご紹介します。

平野裕美プロ
LPGAティーチングプロA級。
ヨガインストラクターでもあり、身体の使い方と連動した指導が高く評価されている。
大学で教鞭を執るほど英語に精通しており、英語でのゴルフレッスンも大好評。
『ヒルズゴルフアカデミー』等で熱血指導中のマルチに活躍するプロ。

◆どう攻める?【09】パー3/残り5Y グリーン奥のあごの低いバンカーから

エッジからピンまでは近い

【A】SWを持って小さく振る

【B】パターを使って打つ

あごの低いバンカー

正解は…【B】! パターで強めにヒット

バンカーショットはボールを止めるためにある程度の振り幅が必要です。あごが低ければボールを上げる必要はないので、パターで直接ボールを打つ手もあります。ピンが近くて下りだから…とそうっと振ったり、振り幅が小さいと、バンカーから脱出できず、再びバンカーショットになることも。何度か練習して感覚をつかんでおけば、きっと本番で役立ちます。

グリーン上とは違い、思っている以上にしっかりヒットさせないとバンカーから出ません。バチンと打ち、フォローもしっかりとるのがコツです。

【A】だと…バンカーから出ない可能性も

ピンがエッジからすぐそばにある場合、SWでしっかり振ることが難しく感じます。ビビってしまうあまり、バンカーから出ないことも。

出ない…

注意したいのは・・・Mタイプ!

◆どう攻める?【10】パー5/ピンまで上り2Y 6打目でグリーンオン、 2Yの上りライン

上り2Y!…どうする?

【A】ジャストタッチで打つ

【B】上りだから強めに打つ

グリーンオンするまでに失敗が続くと、パターで取り返したいという気持ちが強くなるものです。「これで入ればダボですむ」と思うとコツンと強く当ててしまったり、いつもより早くストロークしてしまったり。調子が悪いときほど「入ればラッキー!」くらいの気持ちで、いつも通りジャストタッチでのぞむほうがベターです。2パットで入れば上出来ですよね。

正解は…【A】! 最後のひと転がりでカップイン

最後のひと転がりでカップイン!

コツンと入れてしまいたい気持ちを抑え、ジャストタッチで。もし手前で止まってしまっても、大けがは避けられます。

【B】だと…オーバーすると下りラインが残り、3パットも!

強めタッチが裏目に出ると、3パットの原因に。思いがけずカップをオーバーし、難しい下りのラインが残ってしまう可能性大です。

ツーコロコロ……

注意したいのは・・・Sタイプ!

レジーナ2019年冬号より 撮影/内藤サトル イラスト/岩井勝之 撮影協力/静ヒルズカントリークラブ