プロギア サイエンス・フィッティング公認インストラクター 伊藤真里さんに教えてもらう、女性ゴルファー必見の「ユーティリティ」レッスン。今回はラフからのショット・林から脱出したいときの打ち方を教えてもらいます。さっそくチェックしていきましょう!
転がし技&高くあげたいときのユーティリティの打ち方【アイアンが苦手な女性ゴルファー必見レッスン】
【Scene03/ラフからのショット】芝の深さを考えて深く構える
アイアンでは芝に負けてしまうラフでも、ユーティリティが大活躍します。 「ヘッドが大きいからラフにも負けずに距離を稼げます」という伊藤さん。下半身が動かないよう、肩幅より少し広めにアドレスし、ひざを落としてしっかり構えます。ボール位置は真ん中。自然に上からヘッドが入り、ボールが上がってラクに脱出できます。
◆ヒザを落とし、前傾姿勢はしっかりキープ
芝の抵抗に負けないよう、下半身をしっかり安定させます。体重移動をあまりせず、上から打ち込むイメージで。その分距離が落ちるので、グリップの長さや番手で飛距離を調整しましょう。
◆後ろからもチェック。しっかり振り抜こう!
◆ココに注意!ラフは手ごわいので手打ちは厳禁
ヒザが伸びたままでスイングすると、芝の抵抗に負け、ラフからボールが出ずチョロになりがち。
◆ラフの深さだけ、クラブを沈めて
ラフの深さを考えず、ヘッドを浮かせたままアドレスすると、インパクトでボールに届かず脱出できません(右)。ラフの深さ分、クラブをしっかり沈めてアドレスしましょう(左)。
【Scene04/林からの脱出】肩を目標に向けしっかり振り抜く
林からの脱出だけのために、6Iを入れているという人、少なくないのでは。とはいえザックリやトップになりがちだし、ボールが上がらず距離も出ないので、脱出するのがせいぜい。グリーンに乗る確率は低いかも…。
ユーティリティならソールが滑るからミスが軽減。ボールも上がって距離も稼げます。大切なのは、肩を目標方向にキープして、しっかり振り抜くこと。ぜひチャレンジして。
◆ソールが滑るから林からの脱出にも大活躍です!
出したい方向に肩をしっかりと合わせてアドレス。ここを間違うと、脱出できない可能性が大きくなります。フェースを閉じてクラブを上げたら、ソールを滑らせるイメージで振り抜きます。
◆ココに注意! 林の中は焦りがち。クラブを信じましょう
ボールを見るのはいいことですが、手打ちになるのはNG。インパクトがズレてミスになります。
脱出したい思いが強すぎると、ヘッドアップしがち。気づいたらボールは元のまま。クラブが届かず空振りの悲劇になることも……。
◆Scene別、ユーティリティの打ち方のまとめ
□ コロがしは、短く握って手を使わず肩でストローク
□ 高く上げるにはコンパクトに上から打ち込む
□ ラフではしっかりヘッドを沈める
□ アドレスの向きが命!
◆教えてくれたのは・・・
伊藤真里さん・プロギア サイエンス・フィット公認インストラクター。東京・銀座にある「PRGR GINZA EX」にて、スイングスキャン(モーションキャプチャー)を用いたレッスンを行い、初心者からシングルまで、幅広いレベルから支持されている。
撮影/福田文平 取材・文/たかはしよし子 撮影協力/平川カントリークラブ(日神グループ)