足の力が使えれば、もっと楽に飛ばせるはずなのに…。でも、「足で打つ」という感覚がいまいちわからない方、多いのではないでしょうか?自分に合ったフットワークを学べば、足の使い方を体感できるし、さらにドライバーショットの飛距離も稼げるんです。今回は足圧が測定できる機器を使ってさらに詳しく分析していきます!
合わせて読みたい:大西翔太プロが指南!ドライバーの飛びが変わる 26のコツ【アドレス編-2】
合わせて読みたい:【小祝さくらプロ連続写真】 ブレイク必至! 下半身が一切ブレない! 誰もがマネすべき理想のドライバースイングをプロコーチが解説!
◆スイングは足が主役!フットワークには3タイプあった
「自分のフットワークがどのタイプかを知ることが、飛距離アップの近道」だと石井忍コーチは語ります。まずは、タイプ別のフットワークの動きを理解することから始めよう。
◆下半身の使い方にスイングの特徴が出る
スイングというのは下半身の使い方によって、「ジャンプ系」、「体重移動系」、「回転系」の3つのタイプに分かれます。
「ジャンプ系」は、トップでは60~70%しか右足に体重を乗せず、切り返しからダウンで両足で強く蹴っていくタイプ。蹴った反動で飛ばすのが特徴で、畑岡奈紗プロがこのタイプです。
「体重移動系」は、トップで右足に80~90%の体重を乗せ、切り返しから左足の強い踏み込みで体重移動をして打つタイプ。上田桃子プロが典型で、ドローヒッターが多いのもこのタイプの特徴です。
「回転系」は、腰の回転で飛ばすタイプ。河本結プロのように狭めのスタンスでトップから真下に踏み込む人が多く、左サイド全体のリードで打つので、つかまったフェードが出やすくなります。
このように人によって下半身の使い方が異なるので、まずは自分がどのタイプかを知ることが大事。そのうえで適切なフットワークを覚えれば飛距離はアップします。
【タイプ1】ジャンプ系:両足で強く蹴ってHSを上げる
PGAのプロにもよく見られるタイプで、飛ばし屋に多い動きだといえる。両足を強く蹴ることで、上体が支点となり遠心力が強く働く
【タイプ2】体重移動系:トップで右足に乗って左足で強く踏み込む
胸を右に向けたまま、切り返しで左足を強く踏み込んで体重移動する。インからクラブが下りやすくボールがつかまる
【タイプ3】回転系:ダウンでガニ股にして腰を回転させる
トップから真下に体全体がしゃがみ込むのが特徴。そうすると、腰を回転しやすくなって、その場で回れる。スタンス幅が狭いタイプが多い
◆トップの右足の荷重が変わる
タイプによって異なるのがトップでの右足の荷重。ジャンプ系は60~70%、体重移動系は80~90%、回転系は70~80%という結果になった
◆足圧が測定できる機器“スイングカタリスト”
今回はマット型のスイング解析器を使用。これに乗ってスイングすればヨコ、回転、タテの各動きの足圧が表示され、フットワークのタイプが分かる
◆教えてくれたのは…
大里桃子 おおさと・ももこ/98年生まれ。熊本県出身。18年はプロ入会からわずか23日で初優勝。19年は優勝こそなかったが、2年連続でシード権獲得した。今季2勝目を狙う
石井 忍 いしい・しのぶ/74年生まれ。千葉県出身。98年プロ入り。その後プロコーチに転身し、数多くのプロを指導。現在、エースゴルフクラブ(千葉市・神保町・赤坂)を主宰
ALBAドライバー・アイアン・アプローチぜんぶ女子プロに教わろう! 2021年版掲載 編集/島村涼 撮影/相田克己 岩本芳弘 上山敬太 佐々木啓 鈴木祥 近澤幸司 福田文平 村上航 米山聡明 Getty Images