現在、広島を中心に週150人以上の生徒にレッスンをしている木原睦美プロ。最近はゴルフ用弾道計測器のトラックマンを取り入れ、さらに充実したレッスンを行っています。そこで、昨年に続いて、100切りを目指す女子のために必要なポイントを紹介していきます。第1回は飛距離アップのトレーニングです。
下半身の筋肉を鍛えて安定感のあるスイングを目指しましょう
下半身に安定感があると、体がフラつかず、ヘッドスピードのアップにもつながります。そこでお勧めなのが、レッグランジというトレーニングです。まず直立した姿勢から両手を腰に当て、左足を1歩前に大きく踏み出します。胸を張り、左ヒザ、右ヒザの角度を90度にキープするのがポイントです。踏み出した左足を元に戻したら、今度は右足を前に出します。これを交互に10回程度繰り返しましょう。
踏み出した足のヒザと後ろにあるヒザの角度がどちらも90度になるようにする。下半身強化だけでなく、お尻のシェイプアップにも効果がある
次に、上体の捻転をするためのトレーニングとして、先ほどのレッグランジを応用します。胸の前で両腕を伸ばし、グリップの形をつくります。左足を前に踏み出しながら両腕を伸ばしたまま左に上体を捻ります。足を元に戻したら、今度は右足を前に踏み出しながら上体を右に捻ります。両腕は伸ばしたままです。これを左右交互に10回程度繰り返します。腕が曲がっていると、上体の捻転が不十分になるので気をつけましょう。
下半身と筋力を鍛えながら、上体のストレッチにもなる。特に、上体の捻転は日常生活にはない動きなので、ラウンド前はしっかり伸ばしておこう
最後にウォーキングドリルをやってみましょう。クラブを持たずにアドレスの形をつくったら、そのまま素振りを行います。素振りを繰り返しながら、徐々に前に進んでいきます。バックスイングのときに左足を5センチほど前に出し、フォロースルーのときに右足を5センチほど前に出します。それを繰り返し、最初の地点から50センチほど前進したらフィニッシュで3秒間止まりましょう。体重移動をスムーズに行えるので、自然とヘッドスピードがアップします。
最初にクラブを持たずに素振りを行う。2、3回振ったら、バックスイングのときに左足を5センチ前に出し、フォロースルーで右足を5センチ前に出す。最終的に50センチ前進したら、フィニッシュで3秒間止まる