アベレージゴルファーの場合、メンタル面の影響でティショットをミスすることが少なくありません。アジア勢初のマスターズ制覇という偉業を成し遂げた松山英樹プロや、有村智恵プロ、河本結プロのスイングコーチである目澤秀憲ツアープロコーチにティショットのプレッシャーを味方にする方法を伺いました!
松山英樹のスイングコーチ直伝!Regina読者苦手NO.1の池・谷越え対策【“考える”ティショット】
【ティショットの失敗1】「朝イチ、後続に見られて緊張!」
「ツアープロでも朝イチのティショットは緊張すると言いますが、大切なのはできるだけプラスの要素を見つけることです。たとえば、右サイドがOBでも、『右から風が吹いていれば、OBまでは届かないな』と考えましょう。また、実力以上の結果を期待しないことも大切です。普段180ヤード飛ぶ人なら150ヤードまで飛べばいいと思うだけで気楽に打てます」
【ティショットの失敗2】「飛ばそうとしてリキんじゃう!
「正直、飛ばしたければ思い切りリキめばいいんです。リキまずに飛ばしている人なんていませんからね。ただし、フェアウェイが広くて左右に曲がってもOBゾーンまで余裕があるようなホールに限ります。狭いホールで距離が短いからといって、リキむからミスにつながるわけです。自分でリキんでもいい条件を決めておくと、安心してマン振りできるようになりますよ」
【ティショットの失敗3】「OBやミスショット、失敗を引きずります…」
「むしろ失敗を引きずってみてはどうでしょうか? 極端なスライスが出て大叩きしても、曲がりを抑えるために練習しなきゃと思えたら成功です。失敗は上手くなるための原動力だと考えましょう。あとは、チョコレートを食べるなど、ゴルフ以外の場面で気分転換するときと同じ方法で気分を変えます。ミスはラウンド後に振り返りましょう」
◆教えてくれたのは…目澤秀憲(めざわひでのり)ツアープロコーチ
<目澤秀憲(めざわひでのり)・プロフィール>…日大ゴルフ部で腕を磨いた後、米国に留学。16年にレッスンプロの資格であるTPI(Titlist PerformanceInstitute)Level3GOLF&JUNIORを取得。河本結、有村智恵を指導。松山英樹ともコーチ契約を結ぶ。
Regina 2021 春号掲載 撮影/福田文平 取材・文/山西英希 取材協力/南総カントリークラブ