“楽しいこと”が制限される中、3密を避けられ、カラダを動かせると注目が集まっているのがゴルフ。“楽しいこと”に使わなくなったぶん、時間にもお金にも余裕ができたと、女性のビギナーも急増中。練習場やゴルフ場でも、同志がいれば心強いというもの。そう、ゴルフを始めるなら今しかないのです。この企画は、ルールやマナー、先輩からのアドバイスなど、ビギナーさんへのエールです。さあ、一緒にゴルフを楽しみましょう!
【その1】これだけ知っていればOK! 基本のマナーは人への思いやり。まずはプレーの流れを身につけよう
日本のゴルフ場では、1組が1ホールで使える時間が限られています。それは、ゴルファーみんなが楽しく、スムーズにプレーするため。コースに出ると、ついいいショット、いいスコアを求めたくなりますが、どんなに練習しても、すぐにいいスコアで回れる人はごくわずか。ビギナーのうちは技術やスコアよりもまず、プレーの順序やお作法に慣れることを優先しましょう。周りの人もあたたかく見守ってくれるはず!
【その2】ティイングエリアのルール&マナー
ルール 一打目を打つ場所の範囲
各ホール、第一打を打つ場所はティイングエリアといい、左右のティマーカーの外側の線を結んだ内側、後方はクラブ2本分の長さのエリア内範囲が決まっています。
マナー 立ち位置に気をつける
ほかのプレーヤーが打つときは、スイング中の視界に入らない位置に立ちましょう。また、スイング中に大きな音を立てたり、おしゃべりも禁物です。
【その3】フィールドのルール&マナー
ルール OBに入ったら打てても打たない
白い杭より外は、OB (アウトオブバウンズ)といって、プレーできない区域。もしも打ったボールが白い杭の外側を結んだ線より外に止まったら、もとの場所から1打足して打ち直すか、2打足して、カップに近づかないフェアウェイから打つこともできます。
マナー 人より前に出ない、前にいたら打たない
打球事故は大けがにつながることもあります。自分が打つ前に必ず周囲を見て、前に人がいる場合は声をかけ、安全な場所に移動してもらいましょう。また、自分のボール位置に早く行きたくても、打つ人より前に行かないように。結果的に進行を早めることにつながります。
マナー コースではクラブを2、3本持って歩く
プレーの時間をなるべく短くするために、ボールの地点に行くときは、次に使いそうなクラブを2、3本持って行きましょう。また、自分の番が来たらすぐに打てるよう使うクラブを決めておきましょう。
【その4】バンカーのルール&マナー
ルール バンカーでは砂にクラブをつけてないけない
砂の状態がショットに大きく影響するバンカーは、打つ前に砂にクラブが触れると、「砂の状態を確かめた」とみなされ、2打の罰に。たとえそのつもりはなくてもルールはルール。覚えておきましょう。
マナー 打ったあとの砂をならす
次に打つ人のボールが自分のつけた凸凹に入らないように、打ったあとのショットや足跡をレーキ(砂をならす道具)で、きれいにならしましょう。余裕がないときは同伴者にまかせてもいいですが、基本のマナーということは覚えておきましょう。
【その5】グリーンのルール&マナー
ルール マークをしてからボールを拾う
グリーンに乗ったボールは、ほかの人のボールのじゃまにならないよう、ボールのうしろ側にマークをしてから拾いましょう。マークせずにボールを拾うと1打の罰に。打つときは、ボールを戻してからマークを拾いましょう。
マナー 立ち位置や動作に注意
パッティングはデリケートなショット。人が打つときには、後ろや正面など、視界に入るところに立ったり、うろうろしないように。また、人のボールとカップの間を踏まないよう注意。グリーン上を走ったり、引きずって歩くなど、グリーンを傷つける行為は厳禁。
教えてくれたのは…寺嶋慶介コーチ コースレッスンでリアルなゴルフを学べるスクール「GEN-TEN」(www.gen-ten.jp)所属。ビギナーを対象としたレッスンをメインとし、常識にとらわれないゴルフの楽しさを教えてくれます!
Regina2021初夏号より 撮影/福田文平、岡田こずえ スタイリスト/林かよ ヘア&メイク/神戸春美 エディター/たかはしよし子 撮影協力/ヌーヴェルゴルフ倶楽部